まず覚えておきたいのが「70.3」という数字です。これはレースの総距離をマイルで表したもので、1.9kmのスイム、90kmのバイク、21.1kmのハーフマラソンをひと朝のうちにこなします。2026年11月中旬には、この距離がプエルト・プリンセサ市によってパラワンの道路と海岸線に用意され、周辺各国から選手たちが飛行機で集まってきます。
スイムの舞台は北国の冷たい湖ではなく、パラワンの熱帯の海です。ランは朝も遅い時間帯にずれ込み、赤道近くの強い日差しの下で走ることになります。この二つの条件が、レース展開のほぼすべてを左右するといってよいでしょう。
このレースにおける70.3の形式
アイアンマン70.3はどの大会も同じ3種目で構成され、計時を止めることなく続けて行われます。種目の合間にはトランジションエリアで装備を替えます。エリアには長い金属製のラックが番号順に並び、そこにバイクが掛けられています。
- スイム:オープンウォーターで1.9km
- バイク:封鎖または規制された道路で90km
- ラン:1日を締めくくるハーフマラソン、21.1km
フィニッシュの光景はどのアイアンマン大会でも共通です。カーペット敷きのフィニッシュロードを進むと、アナウンサーが選手の名前を読み上げ、最後にメダルが待っています。スイムのスタート地点やトランジションの場所、フィニッシュラインの正確な位置は主催者のコースマップで定められており、プエルト・プリンセサ大会の公式アイアンマン・イベントページで公開されています。
開催日とエントリー
今大会は2026年11月中旬、プエルト・プリンセサ市で開催されます。開催日や選手向けガイド、エントリー用リンクは、アイアンマン公式サイト(ironman.com)の70.3プエルト・プリンセサのイベントページに掲載されています。
トライアスロンはコンサートのようにチケットを販売するわけではありません。選手はエントリー登録によって参加し、参加費はアイアンマンのエントリーページで確認できます。また、アイアンマン70.3の各大会には70.3世界選手権への出場枠が設けられており、その配分方法は選手向け案内に記載されています。
パラワンの暑さの中でのレース
11月のパラワンは雨季から乾季へ移り変わる時期にあたります。暑さと高い湿度に加え、にわか雨に見舞われる可能性もあります。涼しい環境でのレースに慣れた選手が多いなか、勝負を分けるのはランです。
涼しい地域から参加する選手は、体を慣らすために数日前に現地入りするのが一般的です。東南アジアのアイアンマン大会では、エイドステーションで氷や水、スポンジが配られることが多く、ステーションの間を走りながらトライスーツに氷を押し込むランナーの姿も見かけます。観客も同じ日差しにさらされます。沿道の柵際では、日傘や帽子、詰め替えできるボトルを手にした人が目立ちます。
トライシクル、交通規制、レース当日の道路事情
プエルト・プリンセサの足はトライシクルです。屋根付きのサイドカーを付けたバイクのことで、市内の短い移動にはこれを使うのが一般的です。レース当日の朝は、バイクとランのコースに伴う交通規制によって、トライシクルが通れる道が変わります。
アイアンマン70.3の大会は、たいてい夜明け頃にスタートします。そのため選手の多くは、道路が封鎖される前に歩くか短い乗車で移動できるよう、スタート地点やトランジションの近くに宿を取ります。観客はランコースのどこか一区間に陣取り、そこから動かないことが多いようです。ランコースは周回になっていることが多く、一か所にいても同じ選手を何度も見ることができます。
常連のように沿道で観戦するには
トライアスロンの観戦はほとんどの場合無料で、気軽に楽しめます。観客は公道脇に立って応援し、なかでもランコースが最も観戦しやすい場所です。応援に慣れた人たちは、たいてい次のようにしています。
- 選手を追跡する:公式アプリ「アイアンマン・トラッカー」ではスプリットタイムがリアルタイムで表示されるので、応援する選手がいつ来るのかがわかります
- 名前で応援する:ゼッケンにはレース番号と、多くの場合ファーストネームが印刷されています。フィリピンの観客は遠慮なく名前を呼んで声援を送ります
- コースに入らない:選手と並走したり食べ物を手渡したりすると、アイアンマンのルールにより選手がペナルティを受けることがあります
- フィニッシュへは遅めに向かう:フィニッシュロードが最も盛り上がるのは、トップ選手の到着時ではなく、中位集団が次々とゴールする時間帯です
プエルト・プリンセサでは、トライシクルの運賃や小さな食堂での支払いは現金が基本なので、小額のペソ紙幣を用意しておくとスムーズです。大きなホテルやレストランではカードが使えます。チップは必須ではありませんが、サービスが良ければ端数を切り上げて支払うのが一般的です。
プエルト・プリンセサへのアクセス
選手の多くは、マニラやセブからの国内線が頻繁に発着するプエルト・プリンセサ国際空港(PPS)を利用します。空港は市の中心部に近く、外ではトライシクルやバンが客待ちをしています。
この旅をややこしくするのがバイクケースの存在です。国内線の航空会社によって大型手荷物の扱いが異なるため、トライアスリートは事前に各社のスポーツ用品の預け入れ規定を確認するのが一般的です。選手たちはホテルでバイクを組み立て直し、ラックに掛ける前に地元の道路で軽く試走することがよくあります。
訪問者の多くは、リサール通り(Rizal Avenue)やプエルト・プリンセサ湾沿いのベイウォーク周辺など、市の中心部に滞在します。こうすればレース関連の移動にもレストランにも便利です。
レースウィークの前後に
そもそもこの大会が旅行者を惹きつけるのはパラワンという土地の魅力があるからで、多くの選手が旅程に回復のための日を加えています。
- プエルト・プリンセサ地下河川国立公園:ユネスコ世界遺産で、北へ車で約2時間のサバンにあります。入場許可は市の観光システムを通じて手配され、日帰りツアーには送迎が含まれています。
- ホンダ湾:市の北にある桟橋からアイランドホッピングのボートが出ており、砂州やシュノーケリングスポットを巡ります。
- プラサ・クアルテルと無原罪の御宿り大聖堂:旧市街にあり、互いに歩いてすぐの距離です。レース後の午後に気軽に訪れることができます。
- ベイウォーク:夕方になると地元の人々が集まる海沿いの遊歩道で、近くには焼き物の屋台が並んでいます。
113kmを走り終えた直後に一日がかりのボートツアーに出るのは、疲れた脚にはこたえます。選手はレース翌日を軽めに過ごし、地下河川への旅はさらにその翌日以降に取っておくのが一般的です。
よくある質問
2026年のアイアンマン70.3プエルト・プリンセサはいつ開催されますか?
2026年11月中旬に、パラワン島のプエルト・プリンセサ市で開催されます。正確な開催日と選手向けスケジュールは、ironman.comのイベントページで確認できます。
チケットの入手方法やエントリー方法を教えてください。
一般的な意味での観戦チケットはありません。選手はironman.comの公式アイアンマン・エントリーシステムから登録し、参加費もそこに表示されています。観客は通常、コース沿いの公道脇から無料で観戦します。
レースの距離はどのくらいですか?
標準的なアイアンマン70.3で、オープンウォーターでのスイム1.9km、バイク90km、ラン21.1kmの合計約113km(70.3マイル)です。
プエルト・プリンセサへはどうやって行けばよいですか?
マニラやセブからの国内線が頻繁に発着するプエルト・プリンセサ国際空港(PPS)を利用します。空港は市の中心部に近く、市内の移動にはトライシクルを使うのが一般的です。
レース後に周辺で楽しめることはありますか?
代表的な日帰り旅行先は、北へ約2時間のサバンにあるユネスコ世界遺産、プエルト・プリンセサ地下河川です。ホンダ湾のアイランドホッピング、プラサ・クアルテル、ベイウォークはいずれも市街地からより近い場所にあります。
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