ソウルの道路がランナーのものになる日曜の朝
大会当日の朝、人口1,000万人の大都市が、ランナーのために通りを明け渡します。ふだんはバスや配達のバイクが行き交う車線を、おそろいのクラブのシングレットを着た何千人もの人々が埋め尽くします。沿道ではボランティアが紙コップを手渡し、交差点では係員が車を止めています。これほど静かな交差点は、この日以外にはまず見られません。
JTBCソウルマラソンの開催日は2026年11月1日です。韓国でも有数の規模を誇る都市型マラソンとして知られています。韓国語の名称は「JTBC 서울마라톤」で、韓国のランニング掲示板を検索するときや、現地の案内表示を読むときに役立ちます。大会名のJTBCは、韓国の放送局の名前です。
半年違いで開かれる、ふたつのソウルのマラソン
ソウルには大きなマラソン大会がふたつあり、初めて参加する人はよく混同します。東亜マラソンとも呼ばれるソウルマラソンは3月の開催です。一方、JTBCソウルマラソンは秋に行われる大会で、以前は中央ソウルマラソンという名称で開かれていました。
両者は主催者もエントリーの仕組みも異なり、コースも同じではありません。「ソウルマラソン」についての情報を読んでいても、それが春の大会の話であることもあります。韓国の掲示板のスレッドでも、どちらの大会の話題か分からないことがあります。都市名だけでは判断できないので、大会名と開催月で見分けるようにしましょう。
コース・会場・エントリー
主催者は毎回、スタートエリアとゴールエリア、コースマップ、エントリーのリンクを公式大会サイトで公開しています。スタート地点とゴール地点はこれまで市内のあちこちに移ってきました。そのため、本ガイドでは特定の会場名を挙げていません。その年の公式コースマップを基準にしてください。
過去に出場したことのあるランナーなら、次のような点をよく知っています。
- エントリーはオンラインで、公式サイトから行います。詳しい情報は韓国語のページに載っていることが多いです。
- ゼッケンと参加キットの受け取りは大会当日より前に行われます。受け取り方法は公式のランナー向け案内に掲載されます。
- 荷物預かりとスタートブロックはスタート地点の近くにあります。ランナーは自分のウェーブがスタートするよりずっと早く到着するのが一般的です。
- 交通規制はコースに沿って数時間にわたり実施されます。影響を受ける道路を走るバスは迂回運行になります。
11月上旬、イチョウに彩られるコース
開催日は、ソウルの一年の中でもちょうど良い時季にあたります。11月上旬には街に数多く植えられたイチョウが黄色く色づき、公園のカエデは赤く染まるのが例年の景色です。朝はたいてい涼しく乾燥していて、蒸し暑い夏に比べるとずっと長距離走に向いています。
ただし涼しいということは、スタートラインでは寒いということでもあります。多くのランナーは使い捨ての上着や古いセーターを着てスタートブロックで待ち、走り出したらそれを脱ぎ捨てます。歩道で何時間も立ち続ける観戦者は、しっかりした上着を持ってくるのが普通です。
沿道からの声援
ゼッケンがなくても、この日は十分に楽しめます。コース沿いには、手作りのボードを手にした応援の人々が集まります。ランニングクルーが旗やスピーカーを用意して、独自の応援ステーションを設けることもよくあります。
いちばんよく耳にする掛け声は「ファイティン!」(화이팅)です。「いける、がんばれ!」という意味で使われ、ランナーは42キロの道のりで何度もこの声を聞くことになります。観戦者の多くは、コース沿いの2〜3か所で応援します。地上の道路が通行止めになっていても電車は動いているので、ポイント間の移動にはソウルの地下鉄を使います。
大会当日の朝の移動
大会当日の朝、ソウル市内を移動するなら地下鉄がもっとも確実です。コース沿いの道路は車両通行止めになるため、コース付近のタクシーやバスは渋滞したり迂回したりします。その間も、地下を走る地下鉄は平常どおり運行しています。
次のような習慣を身につけておくと、朝の移動がぐっと楽になります。
- T-moneyカード:タッチ式のICカードで、どのコンビニでも購入やチャージができます。地下鉄でもバスでも使えます。
- NAVERマップまたはカカオマップ:ソウルでの乗り換え案内は、どちらもGoogleマップより正確です。
- 駅のトイレ:地下鉄の駅には無料の公衆トイレがあり、スタート前にはとても助かります。
韓国の大会で知っておきたいマナー
韓国の大規模なマラソン大会には、独特の雰囲気があります。参加者の大部分を占めるのはランニングクラブのメンバーです。グループでそろってウォーミングアップをし、おそろいのウェアで集合写真を撮り、集団で走ることがよくあります。ひとりで走るランナーがばらばらにいるというより、路上にいくつもの集団ができると考えておきましょう。
知っておくと良い習慣をいくつか挙げます。
- スタートブロックのルール:ランナーはゼッケンに印刷されたウェーブに並びます。誰かが前に割り込めば、周囲はちゃんと気づいています。
- 給水所:減速する前にまず道の端に寄るのが普通です。紙コップは道の真ん中ではなく、ゴミ箱か指定されたエリアに捨てます。
- 追い越し:道幅の狭い区間では外側から追い抜きます。ひとこと「チャムカンマン」(잠깐만、「すみません」)と声をかけると好印象です。
- ゴールエリア:メダル、軽食、荷物の受け取りは一本の動線に沿って進みます。ボランティアが人の流れを誘導してくれます。
レースのあとは、スープとサウナと筋肉痛
レースを終えたら、ソウルには体を回復させる良い方法がそろっています。多くのランナーは、熱々のクッパ(スープご飯)やソルロンタン(牛骨スープ)を目指して直行します。どちらも安くてお腹いっぱいになり、ほぼどの街にもお店があります。
チムジルバンに向かう人もいます。温かい浴槽や暖かい部屋を備えた、韓国式の入浴施設です。浴場は男女別で、水着は着けずに入浴します。浴槽に入る前には、誰もがシャワーを浴びます。42キロを走り終えた11月の涼しい午後、熱いお湯につかるのは格別の心地よさです。
よくある質問
2026年のJTBCソウルマラソンはいつ開催されますか?
2026年11月1日にソウルで開催されます。開催日、コースマップ、エントリーのリンクは主催者の公式大会サイトに掲載されています。
ソウルマラソンと同じ大会ですか?
いいえ、別の大会です。東亜マラソンとも呼ばれるソウルマラソンは3月に開かれます。JTBCソウルマラソンは秋の大会で、以前は中央ソウルマラソンという名称でした。主催者もコースもエントリー方法も、それぞれ異なります。
スタートとゴールはどこですか?
スタート地点とゴール地点は、年によって変わってきました。正確な場所は、主催者のサイトで公開される各年の公式コースマップで確認できます。
大会当日の天気はどうですか?
11月上旬のソウルは、例年涼しく乾燥しています。スタート前は肌寒く感じることも多いため、使い捨ての上着を羽織って待つランナーがたくさんいます。街じゅうのイチョウが黄色に色づく季節でもあります。
大会当日の朝、観戦者はどうやって移動しますか?
主にソウルの地下鉄を使います。コース沿いの道路は数時間にわたって通行止めになりますが、地下鉄は平常どおり運行しています。応援する人の多くは、T-moneyカードを使って2〜3か所の応援ポイントを移動しています。
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