猫たちが集うゴミ捨て場
舞台に広がるのは、まるでゴミ捨て場のような光景です。『キャッツ』の舞台は昔からゴミ捨て場と決まっています。タイヤやへこんだ空き缶、実物より大きく作られた生活ゴミが高く積み上げられているため、その前に立つ出演者たちが猫ほどの大きさに見えるのです。今回のプロダクションは、マリーナベイ・サンズのサンズ・シアター(Sands Theatre)で期間限定の上演となります。
音楽を手がけたのはアンドリュー・ロイド=ウェバーで、T.S.エリオットが1939年に発表した詩集『ポッサムおじさんの実用猫百科』をもとに作曲されました。1981年にロンドンのウエストエンドで初演を迎えています。全編がほぼ歌とダンスで構成され、台詞はほとんどありません。英語に自信のない方でも十分に楽しめる作品です。
物語はあえてシンプルに作られています。年に一度の夜、ジェリクル・キャッツたちが集まり、歌に乗せて一匹ずつ自己紹介をしていきます。そして長老猫オールド・デュトロノミーが、天上の世界(ヘヴィサイド・レイヤー)で生まれ変わる一匹を選ぶのです。
シンガポール公演の日程
サンズ・シアターでの上演期間は2026年10月29日〜11月22日と発表されています。4週間弱という短い期間ですので、週末の公演から先に売り切れていくのが通例です。
開演時間は曜日によって異なり、マチネと夜公演も通常は別のスケジュールで組まれています。開演に合わせて夕食の予定を立てる前に、マリーナベイ・サンズの公式サイトで時間とチケットを確認しておきましょう。
サンズ・シアターへのアクセス
サンズ・シアターがあるのは、3棟のホテルタワーの足元に広がるショッピングモール「ザ・ショップス・アット・マリーナベイ・サンズ(The Shoppes at Marina Bay Sands)」の中です。いちばん手軽な行き方はMRTです。
- サークル線(CE1)とダウンタウン線(DT16)が乗り入れるベイフロント駅(Bayfront Station)は、地下でザ・ショップスとつながっています。
- まずザ・ショップスの案内表示に従って進み、モール内に入ったら劇場の案内表示をたどってください。
- タクシーやグラブ(Grab)の車は、マリーナベイ・サンズの車寄せで乗り降りできます。駐車場もありますが、料金は駐車場の入口に掲示されています。
モールは広く、フロアの構造も初めてだと分かりにくいものです。駅から座席までは15分ほど見ておきましょう。グッズを買うつもりなら、さらに余裕を持つと安心です。
座席選びとチケットの購入
どこに座るかで、作品の見え方は大きく変わります。『キャッツ』はなによりもダンスを見せる舞台です。全員で踊る大ナンバー「ジェリクル舞踏会」は、舞台全体のフォーメーションが見渡せる、少し高い位置から観るといちばん魅力が伝わります。一方、1階席なら出演者の表情やメイクを間近で楽しめます。
また、これまでのプロダクションでは猫たちが客席の通路をうろつく演出が伝統的に取り入れられてきました。通路沿いの席では、舞台をすぐそばに感じられるかもしれません。
チケットは、マリーナベイ・サンズの公式チケットページか、そこで案内されている販売代理店でのみ購入してください。シンガポールの転売サイトでは高値で出品されていることがよくあります。さらに、規約に反して譲渡されたチケットでは、劇場側が入場を断る場合もあります。現在のチケットの種類と料金は公式ページに掲載されています。
サンズ・シアターでの観劇マナー
地元ならではの習慣をいくつか知っておくと、より快適に過ごせます。
- 羽織るものを持参しましょう。シンガポールの屋内は冷房がかなり強めです。冷えた客席で3時間じっと座っていると、ビーチ帰りのような軽装で来た旅行者は寒さに困ることになります。
- 服装はスマートカジュアルで。観客の多くはモールで食事をしてから来場するため、きちんとした服装が一般的です。ただし正装までは求められません。
- スマートフォンはしまっておきましょう。上演中の写真撮影や動画撮影は禁止されています。暗い客席で画面が光っていれば案内係がすぐに気づき、しまうよう声をかけられます。
- 遅れて到着した場合は待機となります。開演後に到着すると、通常は区切りのよいタイミングまで係員が入場を待たせます。『キャッツ』のオープニングナンバーを見逃すと、猫たちの最初の登場シーンも見られなくなってしまいます。
- 支払いは簡単です。バーやグッズ売り場を含め、施設内のほぼすべての場所でカード払いやタッチ決済が使えます。
小さなお子さま連れの場合は、事前に劇場へ年齢の目安を問い合わせてください。上演時間は休憩を挟んで長めで、第2幕は第1幕よりもゆったりとした、しっとりした展開になります。
マリーナベイで一夜を満喫
劇場があるのは市内でも有数のにぎやかな行楽エリアなので、開演前後の時間をつぶすのに困ることはありません。歩いてすぐの場所に、次のようなスポットがあります。
- アートサイエンス・ミュージアム(ArtScience Museum):モールの隣、水辺に建つ蓮の花の形をした建物です。
- ヘリックス・ブリッジ(The Helix Bridge):エスプラネード方面へと続く、二重らせん構造の歩行者橋です。
- スペクトラ(Spectra):湾に面したイベント・プラザで開催される、無料の屋外光と水のショーです。スケジュールはマリーナベイ・サンズのサイトで確認してください。
- ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay):ホテルタワーの裏手から歩行者橋を渡った先にあり、日が暮れるとスーパーツリーがライトアップされます。
- マーライオン・パーク(Merlion Park):湾の対岸にあり、湾岸の遊歩道をぐるりと一周すれば立ち寄れます。
ザ・ショップスにはフードコートからレストランまで、あらゆる価格帯の飲食店がそろっています。ただ、開演前はみんなが一斉に食事を急ぐため混み合います。開演前にゆっくり座って食事をしたいなら、テーブルを予約しておきましょう。あるいは終演後に食べるのもおすすめです。その頃には湾岸も涼しくなり、遊歩道がライトアップされています。
知っている曲がグリザベラの代表曲「メモリー」だけという方は、事前にキャストアルバムを聴いておくとよいでしょう。ラム・タム・タガー、ミストフェリーズ、マキャヴィティといった猫たちの名前を覚えておくと、第1幕の流れがぐっとつかみやすくなります。
よくある質問
ミュージカル『キャッツ』のシンガポール公演はいつですか?
マリーナベイ・サンズのサンズ・シアターにて、2026年10月29日〜11月22日に上演されると発表されています。正確な公演日と開演時間は、マリーナベイ・サンズの公式サイトでご確認ください。
MRTでサンズ・シアターへ行くにはどうすればよいですか?
サークル線(CE1)とダウンタウン線(DT16)が乗り入れるベイフロント駅まで行ってください。駅は地下でザ・ショップス・アット・マリーナベイ・サンズとつながっており、そこからは案内表示に従えば劇場に着きます。ホームから座席までは15分ほど見ておきましょう。
上演時間はどのくらいですか?
『キャッツ』は通常、休憩1回を含めて3時間近くかかります。今回のプロダクションの上演時間は公式の公演情報で確認し、それに合わせて食事や移動の計画を立ててください。
チケットはどこで買えばよいですか?
マリーナベイ・サンズの公式チケットページか、そこで案内されている販売代理店でのみ購入してください。現在のチケットの種類と料金もそちらに掲載されています。転売チケットは割高になることがあるうえ、入口で無効とされる場合もあります。
開演前や終演後に近くで楽しめるスポットはありますか?
アートサイエンス・ミュージアム、ヘリックス・ブリッジ、光と水のショー「スペクトラ」は、いずれも歩いてすぐの場所にあります。ガーデンズ・バイ・ザ・ベイへは、ホテルタワーの裏手から歩行者橋を渡って行けます。
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