日が沈んだら、路氹連貫公路(Estrada do Istmo)に架かる歩道橋に立ち、ゆっくりと周りを見渡してみてください。片側では、2分の1サイズのエッフェル塔が金色に輝いています。振り返れば、ザ・ロンドナーの上にビッグ・ベンのレプリカが浮かび上がります。道路の向こうに見えるのは、鋼鉄の格子に覆われ、中央に大きな穴が開いたモーフィアスです。
ひと世代前には、このあたりに陸地すらありませんでした。建物のほうも、どこかそれを承知しているかのようなたたずまいです。
かつて海だった土地
コタイは埋立地です。地名は路環(コロアン)と氹仔(タイパ)の二つの島から一字ずつ取ったもので、両島のあいだの浅い水路は1990年代以降に埋め立てられました。リゾートが進出したのは2000年代です。2007年のザ・ベネチアン・マカオ開業を皮切りに次々と誕生し、今では世界でも屈指の統合型リゾート密集地となっています。
こうした成り立ちが、街の造りにも表れています。道路は幅が広く、まっすぐで平坦です。リゾートはどれも巨大で、車寄せの奥に構えています。そのため、隣に見える建物でも歩くと10分ほどかかることがあります。通りをそぞろ歩く場所というより、屋内でつながったいくつもの世界をめぐる場所だと考えるとよいでしょう。
アクセス
コタイまでの交通費を払わずに済ませる人がほとんどです。大型リゾートが、マカオ外港フェリーターミナル、タイパフェリーターミナル、ボーダーゲート(関閘)から無料シャトルバスを運行しているためです。宿泊予約がなくても乗車できます。ただし、フェリーの到着が集中する時間帯は長い行列ができることもあります。
そのほかの手段は以下のとおりです。
- マカオLRT(ライトレール)タイパ線: リゾートに最も近いのは路氹東(Cotai East)駅と路氹西(Cotai West)駅です。横琴(Hengqin)へ渡る蓮花大橋(Lotus Bridge)の近くには蓮花(Lotus)駅があります。
- タクシー: 各リゾートのタクシー乗り場なら簡単につかまりますが、路上で拾うのは難しめです。
- マカオ国際空港から: タクシーならすぐです。機場(Airport)駅からタイパ線に乗る方法もあります。
北から南へ、リゾートめぐり
一晩ですべてを回るのは無理なので、3〜4か所に絞りましょう。
- ザ・ベネチアン・マカオ: 空を描いた天井の下、屋内の運河をゴンドラが行き交い、両岸にはショップが並びます。ストリップの中心的存在です。
- ザ・パリジャン・マカオ: 正面に立つエッフェル塔のレプリカには、高層部に展望デッキがあります。路氹連貫公路を見下ろす眺めは、ストリップ全体を見渡すには最高です。
- ザ・ロンドナー・マカオ: 旧サンズ・コタイ・セントラルです。国会議事堂を模したファサードに生まれ変わり、館内は赤い電話ボックス風の装飾で彩られています。
- シティ・オブ・ドリームス: 2018年に開業したザハ・ハディド設計のホテル「モーフィアス」があります。むき出しの外骨格と、タワーを貫く3つの空洞が特徴です。
- ギャラクシー・マカオとスタジオ・シティ: 少し西に位置しています。スカイラインの全景を楽しみたいなら足を延ばす価値があります。
- ウィン・パレス: 北端の蓮花エリア近くにあります。パフォーマンスレイクの噴水ショーと、その上を滑るように進むゴンドラ「スカイキャブ」で知られています。
夜の路氹連貫公路
ストリップの真価が発揮されるのは夜です。巨大なホテル・カジノが光をまとい、にぎやかな一本の道沿いに連なっている、というのがこの場所の端的な紹介です。昼間に見えるのはコンクリートと駐車場ばかりですが、日が落ちると、どのファサードも光のショーに変わります。
おすすめの時間配分はこうです。夕方に到着し、どこかのリゾート内で食事を済ませます。明かりが灯り始める頃に、ザ・パリジャンのタワーの展望デッキか歩道橋へ上がりましょう。ストリップ自体は24時間オープンなので、閉まって困ることはありません。ただし、モールやレストランはそれぞれ営業時間が異なるので、出かける前に確認しておきましょう。
いくつかのリゾートは歩道橋や屋根付き通路でつながっています。これを使えば、車の往来を気にすることなく、ザ・ベネチアンからザ・パリジャン、ザ・ロンドナーへと移動できます。蒸し暑い夏場は、地図よりもこの冷房の効いたルートのほうがずっと頼りになります。
カジノフロアのルール
カジノフロアには明確なルールがあり、スタッフが厳しく運用しています。
- 年齢: カジノエリアに入れるのは21歳以上です。入口で警備員にパスポートの提示を求められることがあるので、必ず携帯しましょう。
- 撮影: テーブルやカジノフロアの撮影は禁止です。ショッピングアーケードやロビー、建物の外観は撮影できます。
- 通貨: マカオの通貨はパタカですが、ストリップではほぼどこでも香港ドルが使えます。香港ドルのチップを使うテーブルも多くあります。
- チップ: レストランでは通常、サービス料が会計に含まれています。それ以外のチップは任意です。
- 服装: スマートカジュアルならどこでも問題ありません。水着や裸足では入れません。
ギャンブルをしなくても、ここは十分に楽しめます。ストリップを訪れる人の多くは、ショッピングや食事、ショー、そして圧巻の景観がお目当てです。カジノフロアは、数ある空間のひとつにすぎません。
ネオンから離れて
本来のマカオらしさに触れられる場所も、歩いてすぐのところにあります。ストリップのすぐ北にあるタイパ・ビレッジでは、官也街(Rua do Cunha)周辺に細い歩行者専用の路地が延び、アーモンドクッキーやポークチョップバンを売る店が軒を連ねています。近くの旧海岸沿いには、パステルカラーのタイパ・ハウス・ミュージアム(龍環葡韻)もあります。
日中にここを歩き、夜はコタイに戻ってライトアップを楽しめば、ほどよいペースの一日になります。
ストリップの南にあるコロアンは、さらに落ち着いた雰囲気です。聖フランシスコ・ザビエル教会を囲む村の広場や、ハクサ(黒沙)ビーチがあります。コタイの南端からタクシーに乗れば、すぐに到着します。
滞在時間の目安
初めてストリップをひと通り見るなら、3〜5時間を見ておきましょう。ショーを予約したり、ゆっくりディナーを楽しんだりするなら、さらに長めに。丸一日あれば、午前中にタイパ・ビレッジを散策し、暑さの厳しい午後はリゾート内で過ごし、日没後にライトアップされた通りを楽しむことができます。
夏は高温多湿なうえ台風シーズンにあたるため、リゾート同士を結ぶ屋内通路が大いに役立ちます。秋から初冬にかけては空気が乾き、夜空も澄んでくるので、展望デッキや歩道橋からの眺めにぴったりです。週末や中国の祝日には、中国本土や香港から大勢の人が訪れます。シャトルバスの行列やレストランの待ち時間も長くなるため、平日に訪れるほうが一般的にはスムーズです。
よくある質問
マカオのフェリーターミナルからコタイ・ストリップへはどう行けばいいですか?
マカオ外港フェリーターミナル、タイパフェリーターミナル、ボーダーゲート(関閘)から出ている無料のリゾートシャトルバスを利用しましょう。LRT(ライトレール)のタイパ線で路氹東(Cotai East)駅または路氹西(Cotai West)駅まで行く方法や、タクシーを使う方法もあります。
コタイ・ストリップを訪れるのにおすすめの時間帯はいつですか?
路氹連貫公路(Estrada do Istmo)沿いのリゾートのファサードがライトアップされる夜がおすすめです。ストリップは24時間オープンなので、夕方に着いて屋内で食事をし、そのまま夜遅くまで過ごすことができます。週末や祝日より平日のほうが、一般的に混雑は少なめです。
コタイ・ストリップの滞在時間はどのくらい必要ですか?
初めての訪問で3〜4か所のリゾートを回るなら、3〜5時間を見ておきましょう。近くのタイパ・ビレッジにも立ち寄ったり、ショーを予約したりする場合は、丸一日かけるのがおすすめです。
ギャンブルをしなくても、あるいは21歳未満でも訪れることはできますか?
はい、できます。モールやレストラン、ロビー、屋外エリアは誰でも利用できます。21歳以上という年齢制限があるのはカジノフロアだけです。身分証明書の提示を求められることもあるので、パスポートを持参しましょう。
コタイ・ストリップの周辺には何がありますか?
すぐ北には、官也街(Rua do Cunha)周辺の路地やタイパ・ハウス・ミュージアム(龍環葡韻)があるタイパ・ビレッジが広がっています。南へタクシーで少し走ればコロアンの村やハクサ(黒沙)ビーチがあり、ストリップの西端には横琴(Hengqin)へ渡る蓮花大橋(Lotus Bridge)があります。
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