ライブデータで事実確認 · 2026年9月28日

穴場 イスタンブール

スルタンアフメット広場:イスタンブール旅行ガイド(4.7★)

このガイドの作り方

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スルタンアフメット広場:イスタンブール旅行ガイド(4.7★)(イスタンブール、トルコ)
Photo: Sourabh.biswas003 / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

今もたどれる古代の競技場

細長い形を見れば、ここがかつて何だったのかがわかります。スルタンアフメット広場は、石畳とプラタナスの並木が引き伸ばした楕円形のように南北へ延びています。その輪郭は、コンスタンティノープルのヒッポドロームをそのままなぞったものです。何世紀ものあいだ、ここでは戦車競走が繰り広げられ、皇帝は専用の観覧席から競技を見守りました。群衆が暴動を起こした場所でもあります。

オスマン帝国の時代には「馬の広場」を意味するアト・メイダヌ(At Meydanı)と呼ばれていました。この古い名前は、今でも標識やガイドブックで目にすることがあります。現在はトラックも観客席も残っていません。かつて走路を二つに分けていた中央分離帯「スピナ」の位置に、古代の記念碑が一列に並んでいるだけです。

トルコでも指折りの人気を誇る公共空間なので、いつ訪れても人でにぎわっています。目の前にあるものの由来を知ったうえで、端から端までゆっくり歩いてみてください。それがこの広場をいちばん楽しむ方法です。

中央分離帯に並ぶ3つの記念碑

北端から南へ向かって歩くと、広場の主な見どころを順番に巡れます。

  • ドイツの泉:1898年の訪問を記念してドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が贈った、ドーム屋根のある八角形の泉亭です。中に入ってドームを見上げると、金色のモザイク装飾が目に入ります。
  • テオドシウスのオベリスク:ファラオ・トトメス3世のためにアスワン産のピンク色の花崗岩から彫り出され、最初はカルナックに建てられていました。その後コンスタンティノープルへ運ばれ、西暦390年にこの地に据えられました。ヒエログリフは今もくっきりと残っています。
  • 蛇の柱:3匹の蛇が絡み合った姿の、ねじれた青銅の柱の残骸です。紀元前479年のプラタイアの戦いでギリシャがペルシャに勝利したことを記念して鋳造され、コンスタンティヌス帝がデルフォイから運ばせました。蛇の頭部は失われています。
  • 切石積みのオベリスク:石材を無骨に積み上げたオベリスクで、10世紀にコンスタンティノス7世が修復しました。かつては金メッキの青銅板で覆われていましたが、1204年の第4回十字軍の際にはぎ取られてしまいました。

わずかな散歩のあいだに、およそ2000年分の歴史を一度に見渡せるのです。

オベリスクがくぼみの中に立つ理由

エジプトのオベリスクと蛇の柱の根元に目を向けてみてください。どちらも柵で囲まれたくぼみの中にあり、石畳より数メートル低い位置に立っています。この低い地面こそ、ヒッポドロームの本来の地表です。何世紀にもわたる再建や瓦礫の堆積によって、周囲の街のほうが高くなっていきました。

オベリスクを囲む柵から身を乗り出して、大理石の台座をじっくり眺めてみましょう。台座のレリーフには、皇帝の観覧席で競技を観戦し、貢ぎ物を受け取るテオドシウス帝と廷臣たちの姿が刻まれています。最下段のパネルには、このオベリスクそのものを引き起こして立てる様子が描かれています。

足を止めてレリーフを読み解く人はほとんどいません。けれども、この台座がかつての競技場の地面を示していると知れば、広場全体がまったく違って見えてくるはずです。

広場を囲む建物

この広場は、イスタンブール歴史地区の要ともいえる場所です。歩いて数分の範囲に、4つの主要な見どころが集まっています。

  • ブルーモスク(スルタンアフメット・モスク)は広場の東側に面しています。木々のすぐ向こうに6本のミナレットがそびえています。
  • トルコ・イスラム美術博物館は西側に建つイブラヒム・パシャ宮殿を使った博物館です。絨毯のコレクションは世界屈指といわれています。
  • アヤソフィアは、スルタンアフメット公園を挟んでブルーモスクと向かい合っています。泉を過ぎて北へ少し歩けば到着します。
  • 地下宮殿(バシリカ・シスタン)は、トラムの線路を渡ってすぐの北西にあります。

これほど多くの名所が近くに集まっているため、特に予定していなくても、一日に何度もこの広場を通ることになるでしょう。

トラムT1線でのアクセス

いちばん簡単なのはトラムT1線(カバタシュ~バージュラル線、Kabataş–Bağcılar)を利用する方法です。スルタンアフメットで降りて公園沿いに南へ歩くと、目の前にドイツの泉が現れます。エミノニュやガラタ橋の方面からなら、ほんの数駅で着きます。

旧市街に車で乗り入れるのはあまり現実的ではありません。道が狭いうえに、駐車場もほとんどないからです。スルタンアフメット地区に宿泊しているなら、まず間違いなく徒歩で移動することになるでしょう。広場はウォーキングツアーの集合場所としても最もわかりやすい目印です。行きはトラム、帰りは徒歩と考えておくとよいでしょう。

礼拝の時間に合わせて動く

この広場には、ブルーモスクのミナレットから流れるアザーン(礼拝の呼びかけ)が時を告げるリズムがあります。観光客もそのリズムに合わせて動くのが賢明です。モスクは1日5回の礼拝のたびに観光客の入場を締め切るため、そのあいだに見学者用入口には行列ができます。広場を渡る前に、その日の礼拝時間を確認しておきましょう。礼拝と礼拝の合間を狙えば、石畳の上で長く待たずに済みます。

次のような点を心がけると、広場をより快適に楽しめます。

  • モスクにふさわしい服装で出かけましょう。 肩とひざは隠す必要があります。女性はスカーフも欠かせません。入口で貸し出し用の布を配っていますが、自分で持参したほうがスムーズです。
  • 気さくに声をかけられるものと心得ておきましょう。 道案内やガイドツアーを申し出たり、絨毯店を「ちょっとのぞいていかないか」と誘ったりする男性たちも、この広場のおなじみの光景です。丁寧に「ハユル、テシェッキュルレル(いいえ、結構です)」と断って歩き去るのはごく普通のことで、失礼にはあたりません。
  • 屋台で軽食を買ってみましょう。 広場の周辺には、赤いシミット(ゴマ付きパン)の屋台や、焼き栗や焼きトウモロコシの売り子がいつも出ています。観光の合間に小腹を満たすなら、屋台で買うのがいかにもイスタンブールらしい過ごし方です。
  • ベンチでひと休みしましょう。 地元の人にとって、この広場は通り道であり、休憩場所でもあります。プラタナスの木陰のベンチで10分ほど腰を下ろすのは、まさにこの広場の本来の使い方です。

広場がいちばん美しい時間帯

門もチケット売り場もないので、訪れる時間は自由に選べます。落ち着いて歩けるのは早朝です。石畳には人影がなく、低い朝日がオベリスクのヒエログリフを照らし、観光バスもまだ到着していません。たいてい午前の半ばになると、アヤソフィアやブルーモスクを目指す人の波がこの一帯を埋め尽くします。その前に訪れるのが得策です。

夕方以降もおすすめの時間帯です。日帰りの団体客が去ると家族連れが繰り出し、ライトアップされたモスクが夜空に浮かび上がります。4月には、イスタンブールのチューリップの季節に合わせて、隣のスルタンアフメット公園の花壇にチューリップが植えられます。

ラマダン期間中の広場では、夜にイフタール(断食明けの食事)の集まりや屋台が出るのが伝統で、日没後は一段と混み合います。広場だけなら30~45分、記念碑をひとつずつ読み解くならもう少し時間を見ておきましょう。ほとんどの人が周辺の建物とあわせて見学するので、一帯をまとめて巡るなら半日は確保しておくと安心です。

よくある質問

スルタンアフメット広場へは公共交通機関でどう行けばよいですか?

トラムT1線(カバタシュ~バージュラル線、Kabataş–Bağcılar)に乗り、スルタンアフメット停留所で降ります。スルタンアフメット公園沿いに南へ歩けば、2~3分で広場の北端にあるドイツの泉に着きます。

スルタンアフメット広場の見学にはどのくらい時間がかかりますか?

端から端まで歩きながら、ドイツの泉、テオドシウスのオベリスク、蛇の柱、切石積みのオベリスクを見て回るなら30~45分みておきましょう。ブルーモスク、アヤソフィア、地下宮殿もあわせて巡るなら、半日は必要です。

一日のうちでおすすめの時間帯はいつですか?

アヤソフィアやブルーモスクへ向かう団体ツアーが来る前の早朝か、日帰りの観光客が去ってモスクがライトアップされる夕方以降がおすすめです。公共の広場なので、何時でも自由に歩くことができます。

エジプトのオベリスクはなぜ地面より低い位置にあるのですか?

根元を囲むくぼみの高さが、ビザンツ時代のヒッポドロームの本来の地表だからです。何世紀もかけて、周囲の街のほうが高くなっていきました。くぼみの底にある大理石の台座には、競技を観戦するテオドシウス帝の姿が刻まれています。

スルタンアフメット広場の周辺にはほかに何がありますか?

広場の東側にはブルーモスク、西側にはトルコ・イスラム美術博物館が面しています。スルタンアフメット公園を挟んですぐ北にはアヤソフィアがあり、北西へ少し歩けば地下宮殿です。

イスタンブール旅行の準備

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