ニシャンタシュを見下ろすカリフォルニアの厨房
まずは地上、ブティックが並ぶ通りから歩き始めましょう。ニシャンタシュ(Nişantaşı)はイスタンブールきっての洗練されたショッピング街です。アブディ・イペクチ通り(Abdi İpekçi Caddesi)には有名ファッションブランドの店舗が軒を連ね、脇道にはカフェがひしめいています。この街の南端、マチカ公園の近くに建つのがセントレジス・イスタンブール(St. Regis Istanbul)で、その屋上にスパゴ(Spago)があります。
買い物客の喧騒からダイニングまでは、エレベーターでほんのひと昇りです。屋上に出ると視線は街並みから離れ、ヨーロッパとアジアを隔てるボスポラス海峡の方角へと開けていきます。ウルフギャング・パックはロサンゼルスで名声を築いたシェフで、スパゴはその看板ブランドです。ここはそのイスタンブール店にあたります。
厨房が目指すもの
メニューは2つの海岸をまたいでいます。厨房は自らの料理を「カリフォルニアとトルコの融合」と呼んでいます。アジアやメキシコの食文化を自在に取り入れる西海岸流の発想を、トルコの食材に当てはめたものです。その考え方がもっともよく表れているのが、次の2品です。
- 味噌を塗って焼いたサーモン:日本の定番調味料を生かした、パックの代表的な一皿です
- ラム肉のタコス:アナトリアで愛される羊肉を、カリフォルニア風のスタイルに仕立てています
メニューの全容は把握できていません。季節ごとに変わると考えておくのがよいでしょう。特定の料理を目当てに注文を考えるなら、事前にレストラン公式ページで最新のメニューを確認してください。
屋上のレストランと屋上のラウンジ
ここでの夜の過ごし方は2通りあります。スパゴはレストランであると同時にラウンジでもあるからです。きちんとディナーを予約してもよいですし、眼下に広がる街並みを眺めながらお酒だけを楽しみに来てもかまいません。社交の場として人気を集めた理由は、このラウンジにあります。食事をする場所というだけでなく、イスタンブールで「見られる」ための場所として訪れる人も多いのです。
それが店内の雰囲気にも影響しています。静かにゆっくり食事をしたくて訪れても、テラスではバーに集うにぎやかな客と隣り合わせになるかもしれません。会話を重視するなら、予約時にラウンジから離れた席を頼んでおきましょう。華やかな雰囲気こそがお目当てなら、バーに陣取るのが正解です。
セントレジスへのアクセス
いちばん簡単なのはメトロです。最寄りはM2線のオスマンベイ(Osmanbey)駅で、そこから徒歩でおよそ15分です。ニシャンタシュのショッピング街を南へ、マチカ方面に向かって歩きます。同じ路線のタクスィム(Taksim)駅からだと、少し距離は延びます。ハルビエ(Harbiye)を抜け、ジェミル・トプズル野外劇場(Cemil Topuzlu Open-Air Theatre)の前を通るルートです。
帰りは、特に夜遅い時間ならタクシーや配車アプリが便利です。運転手に「St. Regis, Nişantaşı」と伝えれば、たいていは通じます。シシュリ(Şişli)では夕方のラッシュ時に渋滞がひどくなります。予約をしているなら、時間を読みやすいメトロのほうが無難です。
スパゴの席を予約するには
予約は必須と考えてください。有名シェフの名を冠した屋上レストランに予約なしで行くのは、特に週末の夜やテラス席の場合、賭けに近いものがあります。予約はセントレジス・イスタンブールかスパゴの公式窓口から入れ、その際に営業時間もあわせて確認しましょう。確かな営業時間の情報は得られておらず、屋上の営業は季節や天候によって変わることもあります。
夜をより快適に過ごすためのポイントをいくつか挙げておきます。
- 眺めのよい席を希望する:予約の際にリクエストしておきましょう。ほとんどの人は、ボスポラス海峡側の席を目当てに訪れます。
- 服装はワンランク上を意識する:イスタンブールのファッション街にある高級ホテルです。スマートカジュアルが最低ラインで、さらに装いを凝らすお客さんも大勢います。
- 眺めを重視するなら明るいうちに到着する:日が暮れる前なら海峡がはっきりと見渡せますし、街の灯りがともっていく様子も楽しめます。
- 支払いはカードで:イスタンブールのこのクラスの店なら、どこでもカードが使えます。トルコでは、サービス料が会計に含まれていなければ約10パーセントのチップを置くのが一般的なので、レシートを確認しましょう。
セントレジスに入るパックのレストランですから、ご想像のとおり価格は完全に高級店の水準です。最新のメニューと価格はレストラン公式ページに掲載されています。人の記憶に頼らず、出かける前に確認しておきましょう。
食事の前後は街歩きを
せっかくなら、界隈も含めて一晩を楽しみましょう。ディナーの前には、アブディ・イペクチ通りやテシュヴィキエ・モスク(Teşvikiye Mosque)周辺の路地を歩いてみてください。夕方早い時間になると、ニシャンタシュのカフェのテラス席が埋まっていきます。ホテルのすぐ隣にはマチカ・デモクラシー公園(Maçka Democracy Park)があります。斜面がベシクタシュ(Beşiktaş)方面へと下っていく緑地で、食前の散歩に気軽に歩けます。
食後は、坂を下ってタクシーですぐのところにベシクタシュとボスポラス海峡の岸辺があります。その水辺に建つのがドルマバフチェ宮殿(Dolmabahçe Palace)です。夜は閉まっていますが、海沿いに長く伸びるファサードは、高みから海峡を眺めて過ごした一夜を締めくくるのにふさわしい眺めです。
よくある質問
スパゴ・イスタンブールは正確にはどこにありますか?
ヨーロッパ側のシシュリ地区にあります。ニシャンタシュの南端、マチカ公園の隣に建つセントレジス・イスタンブールの屋上です。
最寄りのメトロ駅はどこですか?
いちばん近いのはM2線のオスマンベイ駅で、ニシャンタシュを南へ歩いておよそ15分です。同じM2線のタクスィム駅からも、ハルビエ経由で歩けますが、少し距離が延びます。
予約は必要ですか?
はい、事前に予約してください。特に週末の夜やボスポラス海峡側の席は必須です。予約はセントレジス・イスタンブールかスパゴの公式窓口から入れ、その際に最新の営業時間も確認しましょう。
スパゴ・イスタンブールではどんな料理が食べられますか?
ウルフギャング・パックの厨房による、カリフォルニアとトルコの融合料理です。味噌を塗って焼いたサーモンやラム肉のタコスなどがあります。メニューは変わるので、レストランのページで最新のものを確認してください。
どんな服装で行けばよいですか?
最低でもスマートカジュアルを心がけてください。イスタンブールのファッション街にある高級ホテルの屋上で、夜は着飾って訪れるお客さんが多くいます。
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