10フロアを埋め尽くす布地
マイェスティックは、建物まるごとが布市場になっている場所です。クバヨラン・バルのJl. Tebah III沿いに建つ近代的な10階建てのビルには、何千もの店が軒を連ねています。人々が訪れる目的の多くは、まさにこの織物です。天井まで積み上げられた反物、レールに折りかけられたバティックの布地、狭い店先に立てかけられたレースやブロケードのロールが並んでいます。
ここはジャカルタの市場の中でもレビュー数がとりわけ多く、評価も安定して高い場所です。ただし、静かな一角を期待してはいけません。結婚式や職場の制服、学校行事、断食明け大祭(イード)の装いのための布を、ジャカルタの人々が買い求めるのがこの市場だからです。普段の日でも、通路はそうした買い物客でにぎわっています。
量り売りで布を買う
マイェスティックについてまず知っておきたいのは、ここで買うのは基本的に「服」ではなく「布」だということです。布地はその場で必要な長さに裁断してもらいます。売り手が反物をカウンターに広げ、定規やメジャーで測り、端に切れ目を入れてまっすぐに引き裂きます。
そのため、訪れる前に何を作りたいか決めておきましょう。必要な布の長さは、仕立て屋や型紙が教えてくれます。柄が大きく、柄合わせが必要な布地の場合は、少し多めに頼んでおくと安心です。決めかねている場合でも心配はいりません。売り手はこうした相談に慣れており、たいていケバヤやシャツ、ズボン用に適した長さを提案してくれます。
- バティック: プリントや型押しで柄をつけた布地で、普段着向けの綿地からフォーマルなシャツ向けの上質な生地まであります。
- レースとブロケード: 厚手で柄の入った布地で、ケバヤや結婚式の衣装に使われます。
- 無地の綿布、リネン、制服用の布地: 色のバリエーションが豊富で、持参した見本布と色合わせして選ぶことも多いです。
- 付属品: ボタン、リボン、スパンコール、裏地など。仕立てを依頼する場合、こうした細部が仕上がりを大きく左右します。
支払う前に、布地に手を滑らせて質感を確かめ、光にかざして透かしてみましょう。裁断した端に傷や不備がないかもチェックしておくと安心です。
クバヨラン・バルへのアクセス
マイェスティックがあるのは、南ジャカルタ・クバヨラン・バルの緑豊かな街並みが広がるエリアで、ブロックM(Blok M)地区のすぐ西側にあたります。目印にしやすいのはブロックMです。MRT南北線はブロックM BCA駅に停車し、この一帯はトランスジャカルタ(TransJakarta)バスの一大拠点にもなっています。
ブロックMからは、GojekやGrabのバイクタクシーや車で少し移動するのが最も早い方法です。アプリに「Pasar Mayestik」と入力すれば、建物を見つけてくれます。ジャカルタは交通渋滞が読みにくいため、地図の表示時間より余裕を持って移動しましょう。トランスジャカルタで向かう場合は、当日の最寄り停留所を公式アプリで確認しておくのがおすすめです。
9時から18時の営業時間を上手に使う
この市場は週7日、9時から18時まで、週末も含めて同じ営業時間で運営されています。夜遅くまで開いていることはないので、閉店時刻を念頭に計画を立てましょう。閉店前に片付けを始める店も少なくありません。
朝早くに訪れるのには理由があります。フロアをゆっくり歩き、複数の店を比較したうえで、慌てずに仕立て屋を探せるからです。週末は家族連れの買い物客でにぎわう一方、平日はじっくり品定めしたい人に向いています。
断食明け大祭(イード、レバラン)を控えた数週間は、ジャカルタ中で新しい服を新調する時期にあたり、布市場はその影響を真っ先に受けます。一年で最も混み合う時期になると考えておきましょう。この時期は仕立て屋の予約も埋まりがちです。
反物を前にした値引き交渉
ここでは値引き交渉が当たり前に行われています。多くの店で提示価格はあくまで交渉のスタート地点であり、特に数メートルまとめて買う場合や、複数の布地をまとめて買う場合はなおさらです。やり取りは短く、和やかに保ちましょう。値段を尋ね、それより低い金額を提案し、どこかで折り合いをつける。うまくまとまらなければ、笑顔でその場を離れれば構いません。
インドネシア語のちょっとしたフレーズを知っておくと、とても役立ちます。
- 「Berapa per meter?」 1メートルいくらですか?
- 「Bisa kurang?」 もう少し安くなりますか?
- 「Saya mau … meter.」 …メートル欲しいです。
- 「Terima kasih.」 ありがとうございます。
小さな店では現金が最も確実な支払い手段です。インドネシア各地の売り手の多くは、国内共通のQRコード決済「QRIS」にも対応していますが、どこでも使えるとは限らないので過信しないようにしましょう。小額紙幣を用意しておくと、売り手がお釣りを探す手間が省けます。屋台の店主へのチップは不要です。
値引き交渉は、実際に買うつもりがあるときだけ始めましょう。価格に合意しておきながらそのまま立ち去るのは、マナーに反する行為です。
仕立てに出す
スーツケースに折りたたんで入れたバティックの布地も、良いお土産になります。しかし、自分の体に合わせて仕立てたシャツなら、さらに良いお土産になるでしょう。多くの旅行者はマイェスティックで布を買い、そのまま仕立て屋(penjahit)へ持ち込みます。この市場の周りには、そうした流れをスムーズにする仕立て屋の商売が自然と根付いています。
作業を円滑に進めるために、次の点が役立ちます。
- 参考になるもの: 写真、あるいはそれ以上に、体にぴったり合う実際の服を持参すると、仕立て屋がそれを手本にできます。
- スケジュール: ジャカルタを出発する日をはっきり伝えましょう。試着の時間も含めて、その日までに仕上げられるか確認してください。
- 付属品: ボタンやファスナー、裏地は市場で一緒に買っておくと、全体の統一感が出ます。
- 書面での注文内容: 布地を渡す前に、価格や納期、細かい要望について合意し、書面に残しておきましょう。
その後はブロックM周辺へ
布を買い終えたら、南ジャカルタの他のエリアもすぐ近くにあります。ブロックMへは東へ少し移動するだけです。Jl. Melawai周辺の通りは日本料理店や居酒屋が多いことで知られ、この一帯は「リトル・トーキョー」とも呼ばれています。
ブロックMの近くにある古い建物を活用したクリエイティブな複合施設「M Bloc Space」には、カフェや小さなショップ、ライブ音楽の会場があります。「Blok M Square」は規模の大きい、にぎやかなショッピングセンターです。これらをマイェスティックでの朝の時間と組み合わせれば、市内を大きく移動することなく、クバヨラン・バルだけで充実した一日を過ごせます。
よくある質問
マイェスティック市場の営業時間は?
週末を含め毎日9時から18時まで営業しています。閉店前に片付けを始める店もあるため、布地をじっくり見比べたい場合は早めの時間に訪れましょう。
マイェスティック市場へのアクセス方法は?
南ジャカルタ・クバヨラン・バルのJl. Tebah III沿い、ブロックM(Blok M)のすぐ西側にあります。MRTでブロックM BCA駅まで行き、そこからGojekやGrabで少し移動するのが便利です。アプリで「Pasar Mayestik」と検索してください。
マイェスティック市場は何で有名?
バティックやレース、ブロケード、無地の綿布、制服用の布地など、量り売りの布地で有名です。ボタンや裏地といった付属品も揃っています。多くの買い物客はここで布を買い、仕立て屋に依頼して服を作ってもらいます。
どのくらいの時間を見ておけばいい?
フロアを歩き、価格を比較し、付属品を買うだけなら2〜3時間ほど見ておきましょう。その日のうちに仕立て屋に依頼する予定がある場合は、さらに時間の余裕を持たせてください。
マイェスティックでは値引き交渉できる?
はい、多くの店で値引き交渉が一般的です。特に数メートルまとめて買う場合はなおさらです。friendlyな態度を保ち、小額紙幣の現金を用意し、実際に買う気があるときだけ交渉しましょう。
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