車でくぐれる門
サン・フアン門の下は、今も車が通っています。64番通りにあるただひとつのアーチを、車やバイクがすり抜けるように行き交います。このすき間は、かつて植民地時代のメリダの街がここで終わり、外へ続く道が始まる境目でした。脇を歩きながら見上げると、分厚い石積みと風化した漆喰が目に入ります。両側に並ぶ低い平屋の家並みの上に、門がそびえ立っています。
17世紀後半のメリダには、こうした城門のようなアーチがいくつも建てられていました。現存するのはドラゴネス門(Arco de Dragones)、プエンテ門(Arco del Puente)、そしてこのサン・フアン門の3つです。なかでもサン・フアン門は地元の広場のすぐ隣にあるため、車で通り過ぎるだけでなく、腰を据えてゆっくり眺めやすい門です。
番号付きの碁盤の目で探す
旧市街は番号の付いた通りが碁盤の目状に走っているので、門は簡単に見つかります。偶数番号の通りは南北に、奇数番号の通りは東西に延びています。門があるのはセントロの64番通りで、69番通りと交わるあたりです。
- グランデ広場から: 62番通りか64番通りを南へ10分ほど歩きます。南へ進むにつれて通りの番号が大きくなります。
- CAMEバスターミナル(ADO)から: ターミナルは数ブロック西の70番通り周辺にあります。長距離バスで到着したら、まず最初に立ち寄るのにちょうどよい場所です。
- タクシーや配車アプリで: 「エル・アルコ・デ・サン・フアン、カジェ・セセンタ・イ・クアトロ(el Arco de San Juan, Calle 64)」と伝えましょう。運転手にはよく知られた場所で、すぐ隣のサン・フアン公園で降ろしてもらうと便利です。
門の周辺
門はサン・フアン公園の一端を縁取るように立っています。公園は木陰の多い広場で、ベンチが並び、中央には噴水があります。広場に面してサン・フアン・バウティスタ教会(Iglesia de San Juan Bautista)が建っており、この教会と門がこの界隈の名前の由来になっています。門と公園を見て回るには20〜30分ほどみておきましょう。ベンチに座って街の様子をのんびり眺めたいなら、もう少し時間をとってください。
セントロでも、このあたりは大聖堂周辺の通りに比べて観光客がぐっと少なくなります。家々には人が暮らしていて、その多くはメリダ旧市街らしい落ち着いた黄土色やピンク、青で塗られています。玄関は細い歩道にそのまま面しています。歴史地区の静かな一面に触れたいなら、グランデ広場から門までの道のりを歩くだけで、その魅力を存分に味わえます。
ユカタンの暑さ対策
訪れる時間を決めるうえで大切なのは、混雑よりも暑さです。メリダは一年中暑い街ですが、特に4月と5月は厳しく、歩道にはほとんど日陰がありません。日の出直後の数時間なら石はまだひんやりしていて、通りも落ち着いています。日没後もおすすめの時間帯です。
グーグルでは現在、門は「24時間営業」と表示されています。入場券が必要な施設ではなく公道上の建造物なので、それも当然です。隣の教会は独自のスケジュールで開いているため、中を見学したい場合は事前に確認しておきましょう。
日暮れ後の門のまわり
門の足元は車道なので、歩道から離れないようにしましょう。車が通っているときにアーチの中へ踏み込んで写真を撮るのは避けてください。いちばん良い構図は、たいていサン・フアン公園の中から振り返り、通りが門をくぐり抜ける様子をとらえたものです。
この街になじむための、ちょっとした習慣を紹介します。
- あいさつをしましょう。 ベンチに座っている人や店先にいる人に「ブエノス・ディアス(buenos días)」「ブエナス・タルデス(buenas tardes)」と声をかけるのは、メリダの住宅街ではごく自然なことです。
- 小額のペソを持ち歩きましょう。 セントロの住宅街にある屋台や角の商店では、現金払いが好まれることがよくあります。夕方になると、市内の公園ではマルケシータ(パリッと巻いたクレープで、エダムチーズ入りが定番)を売る屋台をよく見かけます。
- 地元の人にならいましょう。 涼しくなる夕方には、家族連れが広場に出てくつろぎます。ベンチを見つけてしばらく過ごし、帰るときは来たときと同じように公園をきれいにしておきましょう。
- 教会では配慮を。 サン・フアン・バウティスタ教会で礼拝が行われているときは、扉の近くでは声を落とし、中に入る場合は肩を覆いましょう。
セントロ散策に組み込む
この門は、旧市街を一周する散策の立ち寄り先のひとつとして訪れるのがいちばんです。ここから64番通りか62番通りを北へ歩けば、グランデ広場とサン・イルデフォンソ大聖堂(Catedral de San Ildefonso)に出ます。そこから60番通りを北上してサンタ・ルシア公園(Parque Santa Lucía)とサンタ・アナ公園(Parque de Santa Ana)を巡り、さらにモンテホ通り(Paseo de Montejo)方面へ進むのもよいでしょう。あるいは、現存する3つの門を結び、植民地時代の街のかつての境界をたどる半日散策もおすすめです。
CAMEターミナルを行き来する途中なら、リュックを背負ったままでも気軽に立ち寄れる距離です。
よくある質問
サン・フアン門はメリダのどこにありますか?
メリダのセントロ地区、64番通りと69番通り(Calle 69)の交差点の近くです。サン・フアン公園の片端に位置しています。グランデ広場からは、62番通りか64番通りを南へ10分ほど歩けば着きます。
サン・フアン門は夜も見られますか?
グーグルでは現在「24時間営業」と表示されています。車が行き交う公道にかかる門なので、柵などはありません。なお、隣のサン・フアン・バウティスタ教会には独自の開館時間があります。
見学にはどのくらいの時間が必要ですか?
門とサン・フアン公園を見て回るなら20〜30分ほどで十分です。グランデ広場方面への散策を組み合わせたり、現存するほかの門であるドラゴネス門やプエンテ門まで足を延ばしたりするなら、そのぶん時間に余裕をみておきましょう。
訪れるのに最適な時間帯はいつですか?
暑さが和らぐ早朝か、日没後がおすすめです。メリダでは4月と5月がもっとも暑い時期なので、この時期は日中の訪問を避けましょう。
ADOのバスターミナルから近いですか?
はい、近いです。CAMEターミナルは数ブロック西の70番通り周辺にあるので、バスターミナルから門まで歩いて行けます。
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