丘の上に城がそびえる森
チャプルテペック公園の広さは686ヘクタールにも及びます。園内には動物園や湖、丘の上の城があり、メキシコ屈指の重要な博物館もいくつも集まっています。「チャプルテペック」はナワトル語で「バッタの丘」という意味です。その名の由来になったのは、第1セクションにある岩がちな丘です。
舗装された散策路の頭上には、アウェウェテの古木が枝を広げています。アウェウェテはメキシコの国樹に指定されているヌマスギの仲間です。メインの遊歩道沿いには露店が並び、軽食や風船、おもちゃなどを売っています。公園の北端を走るのはレフォルマ通り(Paseo de la Reforma)で、園内にいても木立の向こうから車の音が聞こえてきます。
チャプルテペック城へ上る
丘の頂上に建つチャプルテペック城(Castillo de Chapultepec)は、多くの人がこの公園を訪れるいちばんの目的です。18世紀後半に建てられ、のちに陸軍士官学校として使われました。1860年代にはマクシミリアン皇帝とカルロタ皇后が暮らしていました。現在は国立歴史博物館になっています。
城へは、木々の間を縫うように続くスロープを上っていきます。急坂ではなく緩やかな上りが続く道で、徒歩で15分ほどかかります。頂上では次のような見どころが待っています。
- 修復されたマクシミリアン皇帝の居室と、屋上の整形式庭園
- フアン・オゴルマンやダビッド・アルファロ・シケイロスの作品を含む、メキシコの歴史を描いた壁画
- レフォルマ通りを市中心部の方向へまっすぐ見下ろせるテラス
丘のふもとには、ニーニョス・エロエス記念碑(Monumento a los Niños Héroes)が立っています。6本の白い柱は、1847年に城を守って命を落とした士官候補生たちをたたえるものです。
レフォルマ通り沿いの博物館群
第1セクションの北側は博物館が建ち並ぶエリアで、ここだけでも優に1日過ごせます。中でも別格なのが国立人類学博物館(Museo Nacional de Antropología)です。アステカの「太陽の石」が収蔵されているほか、マヤ、オルメカ、テオティワカンの各文化をそれぞれ丸ごと紹介する展示室があります。少なくとも3時間は見ておきましょう。
すぐ近くには、小規模な博物館も2館あります。
- 近代美術館(Museo de Arte Moderno):フリーダ・カーロやレメディオス・バロをはじめ、20世紀メキシコの絵画を所蔵しています
- タマヨ美術館(Museo Tamayo):コンクリート造りの建物で、世界の現代美術を展示しています
開館時間は館ごとに異なるため、出かける前にそれぞれ確認してください。公園と同じく、ほとんどの館が月曜休館です。
湖と動物園、その先のセクション
チャプルテペック湖(Lago de Chapultepec)では、手こぎボートと足こぎボートを借りられます。週末は午後のあいだずっと家族連れの行列が絶えません。歩いてすぐのチャプルテペック動物園(Zoológico de Chapultepec)はジャイアントパンダで有名です。ここのパンダの血統は、1975年に中国から贈られた個体にまでさかのぼります。
ほとんどの人は第1セクションだけで帰ってしまいますが、その西側には第2セクションと第3セクションが続いています。そちらには子ども向けのパパロテ子ども博物館(Museo del Papalote)やほかの湖があり、人がぐっと少ない広々とした森も広がっています。第1セクションの南端にある旧大統領公邸のロス・ピノス(Los Pinos)は、2018年から文化施設として一般公開されています。
週末の混雑を避けるコツ
この公園では、何より時間帯選びが大切です。平日でも週末でも、いちばん空いているのは午前7時〜8時です。この時間帯の散策路はランナーが行き交う程度で、メインの遊歩道もほとんど人がいません。週末は午前10時より前に到着するよう心がけましょう。10時を過ぎると、閉園の午後6時まで散策路もボート乗り場も城へのスロープも混み合います。
次のような点を心がけると、快適に回れます。
- 月曜は避けましょう。 公園が休園日で、城やほとんどの博物館も休みです。
- 人気の施設から先に回りましょう。 開館と同時に城か国立人類学博物館に入り、混雑してきたら湖や奥のセクションへ移動するのが効率的です。
- ペソの小銭を用意しておきましょう。 露店やボート乗り場で必要になります。大きな博物館では、たいていカードが使えます。
- 時間に気を配りましょう。 閉園は午後6時ですが、それより前からスタッフが来園者を出口へ誘導し始めます。
- 道はスペイン語で尋ねてみましょう。 「ドンデ・エスタ・エル・カスティージョ?(城はどこですか?)」と聞けば、丘の上への道を教えてもらえます。
チャプルテペック公園へのアクセス
いちばん便利なのはメトロです。1号線(ピンクの路線)のチャプルテペック駅で降りると、城の丘のふもと、ニーニョス・エロエス記念碑のすぐ横に出られます。国立人類学博物館へは、7号線でアウディトリオ駅(Auditorio)まで行くか、レフォルマ通りを東へ歩いてください。
北のポランコ(Polanco)や、南東のローマ(Roma)、コンデサ(Condesa)からも気軽に歩いて行けます。レフォルマ通りを走るメトロバスの路線も公園の端に停まります。週末に車で行くと駐車場探しに苦労するので、公共交通機関を使うほうが賢明です。
城と博物館を1館ずつ見るなら丸1日を見ておきましょう。散策と湖でのボートだけなら、午前中で十分です。
よくある質問
チャプルテペック公園がいちばん空いている時間帯はいつですか?
平日・週末ともに午前7時〜8時です。週末は午前10時から午後6時まで混雑が続くため、早めに着くだけで快適さが大きく変わります。
チャプルテペック公園は月曜も開いていますか?
いいえ、月曜は休園日です。開園は火曜〜日曜の午前5時〜午後6時です。園内の城やほとんどの博物館も月曜は休みです。
最寄りのメトロ駅はどこですか?
1号線のチャプルテペック駅で降りると、城の丘のふもとに出られます。国立人類学博物館へは、7号線でアウディトリオ駅まで行ってください。
見学にはどのくらいの時間が必要ですか?
チャプルテペック城と国立人類学博物館の両方を見るなら、丸1日の予定を組みましょう。散策と湖、ニーニョス・エロエス記念碑だけなら午前中で十分です。
公園の周辺には何がありますか?
すぐ北にはポランコがあり、南東へ少し歩けばローマやコンデサです。公園の北端には、市中心部へ向かうレフォルマ通りが走っています。
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