エルギン通りの突き当たりにある三角地帯
国会議事堂へ向かう途中で通り過ぎるだけ、という旅行者がほとんどでしょう。エルギン通りとウェリントン通りがぶつかる場所に、御影石と車の流れに囲まれたくさび形の一角があります。それがコンフェデレーション広場で、多くの人にとってはただの交差点にすぎません。けれども10分ほど立ち止まってみると、ここがこの街の儀礼の中心地であることが見えてきます。
広場の中央にそびえるのは、灰色の御影石でできた背の高いアーチを持つ国立戦争記念碑です。アーチの下からは、兵士や看護師、航空兵、そして野砲を引く砲兵たちのブロンズ像が、くぐり抜けるように押し寄せています。頂上に立つのは、翼を持つ「平和」と「自由」の像です。記念碑の正式名称は*ザ・レスポンス(応答)*といい、1939年に国王ジョージ6世の手で除幕されました。
無名戦士の墓と儀仗衛兵
アーチの手前の地面に埋め込まれているのが無名戦士の墓です。ここには第一次世界大戦で戦ったカナダ兵が眠っており、その遺骨はフランスのヴィミー・リッジ近郊から祖国へ帰還しました。低く黒い石棺で、蓋にはブロンズの鉄兜と剣、そして枝が飾られています。足元に目を落とさないまま、すぐそばを通り過ぎてしまう人も少なくありません。
春から戦没者追悼記念日までの暖かい季節には、日中、儀仗衛兵が墓の警護にあたります。衛兵は正装に身を包み、決まった手順で交代を行います。衛兵交代を見学したい方は、出かける前にカナダ軍儀仗隊のスケジュールを確認しておきましょう。
広場を囲む建物と見どころ
ゆっくりと一周見渡してみると、オタワという街の成り立ちがよくわかります。この広場は1930年代後半、都市計画家ジャック・グレベールが、官庁街と運河、そして中心部の東側を結びつけるために設計したものです。
- シャトー・ローリエ:北東側の運河沿いに建つ、銅葺き屋根の鉄道ホテル
- 旧中央郵便局:北側で記念碑と向かい合う石造りの建物
- 国立芸術センター:南東側のエルギン通り沿いに広がる、コンクリートとガラスの複合施設
- リドー運河:広場の下を流れる区間で、すぐ北ではオタワ閘門が階段状にオタワ川へと下っています
- スパークス通り:1ブロック西から始まる歩行者専用の通り
- 国会議事堂:ウェリントン通りを西へ数分
運河のほうへ階段を下りていくと、ヴァリアンツ記念碑があります。カナダの歴史を通じて活躍した軍人たちの胸像や彫像が円を描くように並んでいますが、広場を通る人の多くはその存在に気づかないまま去っていきます。
記念碑でのマナー
ここは今も現役の追悼施設で、オタワの人々もそのように大切にしています。次のような点に気をつけておけば、失礼にあたることはありません。
- 墓の上に座ったり、立ったり、寄りかかったりしないでください。かばんやコーヒーカップを置くのも控えましょう。
- 衛兵との間には十分な距離を取ってください。任務中の衛兵に話しかけたり、その進路に入ったり、すぐ隣でポーズを取って写真を撮ったりするのはやめましょう。
- 広場が静かなときでも、記念碑の台座の上では声を落とし、音楽は流さないようにしてください。
- 献花や式典が始まったら、後ろに下がって終わるのを待ちましょう。地元の人の多くは、終わるまで足を止めています。
11月11日には国の戦没者追悼記念式典が開かれ、広場は人で埋め尽くされます。公式行事が終わると、人々が列をつくって墓に赤いポピーを留めていくのが恒例です。その週にオタワに滞在しているなら、この列に加わることは首都で味わえる最も心に残る体験のひとつになるはずです。広場周辺の道路が閉鎖されるので、早めに到着してください。
アクセスと周辺の移動
広場へのアクセスは簡単で、まず間違いなく歩いて回ることになるでしょう。Oトレイン1号線(コンフェデレーション線)のパーラメント駅とリドー駅は、どちらも徒歩数分の距離です。リドー駅からはリドー通りを西へ進み、プラザ橋で運河を渡ってください。
住所は53 Elgin Stですが、実際に使うことはまずありません。戦争記念碑を目指して歩けば、自然とたどり着きます。記念碑のまわりを車がぐるりと回り込むように走っているので、車道を横切らず、必ず信号のある場所で渡りましょう。
1日の予定への組み込み方
24時間開放されているので、1日のスケジュールの空き時間に合わせて気軽に立ち寄れます。早朝なら人も少なく、御影石に長く伸びる光を楽しめます。夜は記念碑がライトアップされ、その背後でシャトー・ローリエが輝きます。
おすすめの散策ルートは、広場を出発してオタワ閘門を川まで下り、シャトー・ローリエの脇を通って上り直し、そのままバイワード・マーケットへ抜けるコースです。あるいはウェリントン通りを西へ歩いて国会議事堂へ向かい、帰りはスパークス通りを戻るのもよいでしょう。どちらのルートものんびり歩いて2時間ほどで、この広場が街の通りの交わる起点となります。
よくある質問
コンフェデレーション広場はオタワのどこにありますか?
オタワ中心部、エルギン通りとウェリントン通りが交わる地点にあり、国会議事堂から東へ歩いて数分です。広場の中央には国立戦争記念碑が立ち、周囲をシャトー・ローリエ、国立芸術センター、リドー運河が囲んでいます。
公共交通機関で行くにはどうすればよいですか?
Oトレイン1号線(コンフェデレーション線)でパーラメント駅かリドー駅へ向かいましょう。どちらの駅からも徒歩数分です。リドー駅からはリドー通りを西へ進み、プラザ橋を渡ってください。
夜でも見学できますか?
はい、できます。24時間開放されている公共の広場で、日が暮れると記念碑がライトアップされます。ただし儀仗衛兵が立つのは暖かい季節の日中に限られるため、衛兵を見たい場合は明るいうちに訪れてください。
滞在時間はどのくらい見ておけばよいですか?
戦争記念碑と無名戦士の墓、そして広場の下にあるヴァリアンツ記念碑を見て回るなら、30〜45分が目安です。そのまま歩いてオタワ閘門やバイワード・マーケット、国会議事堂まで足を延ばすなら、さらに時間を取っておきましょう。
戦没者追悼記念日には何が行われますか?
11月11日には、この広場で国の戦没者追悼記念式典が開かれます。式典が終わると、人々が列をつくり、無名戦士の墓にポピーを捧げます。周辺の道路が閉鎖され、大変な人出になるので、早めに到着するようにしてください。
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