バプーオンが今も特別な理由
バプーオンは、多くのツアー団体が素通りしてしまう寺院です。11世紀半ば、ウダヤーディティヤヴァルマン2世の治世にシヴァ神に捧げられて建てられた三層のピラミッド型寺院で、バイヨンより100年以上も古い歴史を持っています。
まず目を奪われるのは、復元作業の規模です。フランス人考古学者たちは「アナスティローシス(修復的組み立て)」という手法を用い、崩落した構造物から数万個にも及ぶ砂岩ブロックに番号を振って組み直すという作業を、何十年もかけて行いました。その結果、アンコールワットのような洗練された印象とは異なり、彫刻を施した岩の丘のような、より生々しく地質学的な佇まいが生まれています。
アクセスと入場方法
バプーオンは、アンコールワットのすぐ北に広がる城壁都市アンコール・トムの内部にあり、シェムリアップ中心部からトゥクトゥクでおよそ10分の距離です。多くの旅行者はバイヨンから徒歩でアクセスし、王宮跡の区画を過ぎて北西方向に進みます。バイヨンとの間はおよそ徒歩5分です。
入場には通常のアンコール遺跡群共通パスが必要で、バプーオン専用のチケットはありません。トゥクトゥクの運転手たちもこの寺院をよく知っており、バイヨン、象のテラス、ライ王のテラスと組み合わせた「小回りコース」の行程に組み込むのが一般的です。
開場時間は毎日午前5:00から午後6:30までなので、アンコール遺跡群の別の場所で日の出を見てから早めに入場しても、暑くなる前にバプーオンまで十分たどり着けます。
実際に見られるもの
見どころの中心は、なんといっても頂上への上りです。手すり付きの急な木製階段が西側の斜面に設置されており、これは安全のために後から加えられたもので、もともとの石段よりもかなり上りやすくなっています。この階段を上りきると、最上段のテラスに到着します。
そこからは、アンコール・トムの木々の海の向こうに、バイヨンの石の顔が遠くに見渡せます。2層目では、元々のヒンドゥー教建築から数世紀を経て西側の壁に組み込まれた涅槃仏のレリーフにも注目してください。これはアンコールがヒンドゥー教から仏教へと移り変わっていった過程を物理的に伝える貴重な証拠です。
以下の時間配分を目安にしてください。
- 基部を一周してスケール感を味わうのに10分
- 上りと頂上テラスの見学に15〜20分
- 慎重に階段を下るのに5〜10分
訪れるべき時間帯
バプーオンは、アンコールワットの日の出ビューポイントやバイヨンの彫刻された顔に押し寄せる人出に比べると、訪れる人の数はごくわずかです。とはいえ、午前中の遅い時間帯にはツアーバスがアンコール・トム内に集中するため、開場直後か、午後4〜5時ごろの遅い時間帯の方がテラスは空いています。
11月から2月頃にかけての乾季は気温が下がるため、階段の上り下りがぐっと快適になります。4月と5月は非常に暑くなり、雨季(6月〜10月)は気温こそ下がるものの、突然の豪雨で石段が滑りやすくなる点に注意が必要です。
地元の人のように訪れるコツ
カンボジアの人々がアンコールを訪れるときは、決まったコースをなぞるのではなく、自分のペースで見て回ることが多いものです。バプーオンはまさに、そうした過ごし方が似合う場所です。急いで通り過ぎるのではなく、じっくり時間をかけて味わう価値があります。
- アンコールパスの料金は、入場前に公式チケットオフィスで米ドル現金かカードで支払ってください。それ以外の相手からは購入しないようにしましょう。
- しっかりとしたグリップのある、つま先の覆われた靴を履いてください。階段は下から見るよりもずっと急で幅も狭くなっています。
- トゥクトゥクの運転手やガイドへのチップは、少額の米ドル紙幣で渡すのがおすすめです。道中ではカード払いはできません。
- 混雑を避けるなら、バイヨン見学ラッシュの「前」ではなく「後」に訪れましょう。ほとんどの団体はバイヨンを先に、バプーオンを後に回るので、順番を逆にするのがコツです。
- 水と帽子を忘れずに。上部の開けたテラスに出ると、日陰はほとんどありません。
訪問者が犯しがちな最大の失敗は、絵はがきに載るような定番リストに入っていないという理由だけで、バプーオンを丸ごと見学対象から外してしまうことです。その規模と、再建にかけられた労力を考えれば、多くの旅程が割り当てるわずか10分よりも、もっと時間をかける価値があります。
周辺スポット
下山した後は、象のテラスとライ王のテラスがどちらも北へ数分歩いた場所にあります。バプーオン見学と組み合わせてから、アンコール・トムの南門へ向かうか、バイヨンへ戻るコースが組みやすくなっています。
よくある質問
バプーオン寺院にはどれくらいの時間を割くべきですか?
急な頂上階段の上り下りと基部を歩く時間を含めて、30〜45分ほど見ておくとよいでしょう。
バプーオン寺院はアンコールパスに含まれていますか?
はい、別途チケットは必要ありません。有効なアンコール遺跡群共通パス(1日券・3日券・7日券のいずれか)があれば入場できます。
バプーオンを訪れるのに一番良い時間帯はいつですか?
午前5:00の開場直後、または午後4〜5時頃の遅い時間帯がおすすめです。アンコール・トムを通る午前中の混雑ラッシュが落ち着いた頃合いです。
頂上までの上りは大変ですか?
階段は急ですが、現代的な手すりが設置されています。つま先の覆われたグリップの利く靴を履き、特に下りはゆっくりと進んでください。
アンコール・トムをさらに散策するなら、近くに何がありますか?
南東へ徒歩5分の場所にバイヨンがあり、象のテラスとライ王のテラスはバプーオンのすぐ北にあります。
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このスポットはシェムリアップ3日間コースの1日目に登場します