ライブデータで事実確認 · 2026年10月21日

穴場 ステパンツミンダ

メラブ・ピラニシュヴィリの巨大彫刻群:ステパンツミンダ観光ガイド

このガイドの作り方

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メラブ・ピラニシュヴィリの巨大彫刻群(ステパンツミンダ、ジョージア)
Photo: Beqabai / Wikimedia Commons (CC BY 4.0)

山あいの草原に並ぶ石の顔

草原から突き出ているのは人の顔、それも驚くほど大きな顔です。スノ村には荒削りの石の頭像がいくつも立っていて、そばに立つ人の数倍の高さがあります。その背後には、大コーカサス山脈の尾根が四方にそびえています。

これは地元出身の彫刻家メラブ・ピラニシュヴィリが長年続けているプロジェクトです。巨大な石塊に彫られているのは、ジョージアの文学や歴史に名を残した人物たちです。中世の叙事詩『豹皮の勇士』を書いたショタ・ルスタヴェリをはじめ、イリア・チャヴチャヴァゼやヴァジャ・プシャヴェラといった作家の顔も見られます。

完成したように見える頭像もあれば、まだ道具の跡が残るものや、粗彫りの段階にとどまるものもあります。この未完成な雰囲気も魅力のひとつです。ここで目にするのは博物館の展示品ではなく、今も制作が続く作品なのです。

ステパンツミンダからスノへの行き方

スノはステパンツミンダのすぐ南、ジョージア軍用道路から少し外れたところにあります。ジュタ渓谷へ向かう道が村の中を通っているので、カズベギ地方で最も定番の寄り道ルート上に彫刻群がある形です。

主な交通手段は次のとおりです。

  • ステパンツミンダからタクシー:中央広場の近くで運転手が客待ちをしていて、場所もよく知っています。乗る前に料金を決めておきましょう。
  • ジュタと組み合わせる:予約の際に頼んでおけば、ジュタ行きのタクシーはたいてい頭像の前で停まってくれます。
  • 徒歩:ステパンツミンダから道路沿いに歩いて行くこともできます。時間に余裕を持ち、道幅の狭い区間では車に気をつけてください。
  • レンタカー:停車するときは慎重に。決まった駐車場はないので、村の道をふさがないようにしましょう。

ステパンツミンダまでは、トビリシのディドゥベ駅から出るマルシュルートカか乗り合いタクシーを使うのが一般的です。途中でジュヴァリ峠を越えます。

実際に歩いてみると

整備された公園を想像して行くと戸惑うでしょう。実際は草が生い茂り、足元もでこぼこした野原です。頭像は向きも高さもまちまちで、季節によっては背の高い草やぬかるみの中を縫うように歩くことになります。

案内板はほとんどありません。どの顔がどの作家なのか見分けられるよう、何人かの名前を事前に調べておくと楽しめます。手始めには、ルスタヴェリの中世叙事詩や、19世紀ジョージアの民族復興運動でチャヴチャヴァゼが果たした役割を知っておくとよいでしょう。

敷地内にはピラニシュヴィリの自宅と作業場があり、ここは現役の芸術家の仕事場でもあります。スノ村には古い石の塔と教会もあり、少し歩けば着きます。村を訪れたらあわせて見ておく価値があります。

彫刻家の仕事場を訪れる際のマナー

ここは人の仕事場で、訪問者はお客さんです。見知らぬ人の庭にお邪魔するつもりで振る舞いましょう。

  • 頭像には登らないこと。写真映えしそうでつい登りたくなりますが、石は制作中の素材で、未完成の作品もあります。
  • 人に会ったら挨拶を。ジョージアの小さな村では、「ガマルジョバ」(こんにちは)のひと言だけでも印象がぐっと良くなります。
  • 人物を撮るときは許可を取ること。彫刻家本人が作業中の場合も同様です。
  • 小額のラリ紙幣を用意しておくこと。カズベギの村の商店やタクシーでは現金が好まれる傾向にあります。
  • 出かける前に確認を。公式の開館時間は発表されていないので、その日に見学できるかどうか、宿や運転手に尋ねておきましょう。

ジュタとあわせて訪れるなら、早めに出発するのがおすすめです。ジュタ行きのタクシーは午前中を通してステパンツミンダを出発します。行きの途中で立ち寄れば、彫刻群の周りに停まっている車も少なくて済みます。

訪れやすい季節

いちばん訪れやすいのは晩春から初秋にかけてです。草原は緑に覆われ、ジュタへの道も安定していて、朝のうちは頭像の背後の山々もたいていくっきり見えます。

冬になると状況は一変します。低い位置にある彫刻は雪に埋もれることがあり、大雪の後にはトビリシとステパンツミンダを結ぶジュヴァリ峠が閉鎖されることもあります。寒い時期に訪れる場合は、トビリシを出発する前に道路状況を確認してください。

光の加減も大切です。太陽が低いと顔に刻まれたノミの跡が浮かび上がるので、朝早くか夕方近くに訪れると、質感が際立った写真が撮れます。

カズベギ観光の一日に組み込む

頭像の見学は、一日の行程のちょっとした空き時間にぴったりです。ここだけで長時間過ごすことはありませんが、大きな見どころの合間に立ち寄ると満足感のある休憩になります。

効率のよい周遊ルートの一例です。

  • 午前:ステパンツミンダの丘の上に立つゲルゲティ三位一体教会へ。晴れた日には背後にカズベク山が見えます。
  • 昼:車で南のスノへ向かい、彫刻群と村の塔を見学します。
  • 午後:さらにジュタまで上り、チャウヒ山塊(Chaukhi)を目指して歩きます。

このルートなら、来た道を戻る手間を最小限に抑えられます。わざわざ別の日程を組まなくても、この地方の穴場のひとつを訪れることができます。

よくある質問

ステパンツミンダから彫刻群へはどうやって行けばよいですか?

彫刻群があるのはスノ村で、ステパンツミンダのすぐ南、ジュタ渓谷へ向かう道沿いです。ステパンツミンダの中央広場からタクシーに乗るか、ジュタ行きの運転手に途中で停まってもらうよう頼みましょう。時間に余裕があれば、道路沿いに歩いて行くこともできます。

どのくらいの時間をみておけばよいですか?

ほとんどの人は20~40分ほどで十分です。同じ村にあるスノの古い塔と教会まで歩いて行くなら、少し長めにみておきましょう。

開館時間や入場券はありますか?

公式の開館時間は発表されていません。頭像は彫刻家の仕事場にあたる野原に立っているので、行く前に宿や運転手に確認し、お客さんとしての心構えで訪れましょう。

訪れるのにいちばんよい季節はいつですか?

晩春から初秋にかけてです。草原は見通しがよく、ジュタへの道も走りやすくなります。冬は低い位置の頭像が雪に埋もれることがあり、トビリシからのジュヴァリ峠が閉鎖されることもあるので、先に道路状況を確認してください。

近くにはほかにどんな見どころがありますか?

ステパンツミンダの丘の上に立つゲルゲティ三位一体教会と、チャウヒ山塊へ向かうトレイルがあるジュタ渓谷です。どちらもスノと組み合わせて、無理なく1日で回れます。

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