宮殿の前庭から市民の憩いの場へ
シュトゥットガルトの街の中心は、ここで一気に視界が開けます。広場の一辺には横に長いバロック様式の宮殿が構え、別の一辺にはケーニヒスバウの列柱が続きます。角に建つガラスの立方体は、市の美術館です。
建物に囲まれた広場は平らで広々としており、芝生と砂利の小道が整えられています。2つの噴水と鋳鉄製の音楽堂が置かれ、どれもが中央の記念柱「ユビレウムスゾイレ」に視線を集めるように配置されています。
シュロスプラッツは市内でも特にレビューの多いスポットです。誰もが通りかかる場所だからこそ、その数にも納得がいきます。ケーニヒ通りで買い物を楽しむ人、昼休みに横切る会社員、宮殿を目当てにやって来る旅行者など、さまざまな人が行き交います。24時間毎日開放されていて、入場料もゲートもありません。
広場の見どころ
周囲の建物には、かつてのヴュルテンベルク王国の歴史が刻まれています。それぞれの見方を紹介します。
- 新宮殿(Neues Schloss): 広場の北東側に建つ、三翼構造のバロック様式の宮殿です。18世紀後半に建てられました。現在は州の省庁が入っているため、外観を眺めて楽しみます。
- ユビレウムスゾイレ(Jubiläumssäule/記念柱): 国王ヴィルヘルム1世の在位25年を記念して、1841年に建てられた柱です。頂上には女神コンコルディアの像が立っています。
- ケーニヒスバウ(Königsbau): ケーニヒ通りに面した細長い建物で、古典様式の列柱が正面を飾っています。アーケードにはショップやカフェが軒を連ねます。
- シュトゥットガルト美術館(Kunstmuseum Stuttgart): クライナー・シュロスプラッツ(Kleiner Schlossplatz)に建つガラスの立方体です。上階からは広場を真下に見下ろせます。
- 旧宮殿(Altes Schloss): すぐ南にある、要塞のような趣の古い城です。中にはヴュルテンベルク州立博物館(Landesmuseum Württemberg)が入っています。
斜めに延びる小道を歩いてみると、広場が左右対称に造られていることがよくわかります。記念柱も噴水も宮殿の両翼も、すべて一本の軸の上に並んでいるのです。
シュタットバーンでも徒歩でも迷わずアクセス
道順に頭を悩ませる必要はほとんどありません。広場の地下にはシュタットバーンのシュロスプラッツ駅があり、複数のU系統が停車します。ひと駅隣のシャルロッテンプラッツ(Charlottenplatz)駅からも、宮殿の東側へ少し歩けば到着します。
シュトゥットガルト中央駅からは、長い歩行者専用のショッピング街であるケーニヒ通りをまっすぐ進みましょう。10分ほど歩くと、左手にシュロスプラッツが広がります。広場もケーニヒ通りも車両は通行できないので、車で行く場合は中心部周辺の公共駐車場を利用してください。
夏はフェスティバルにコンサート、芝生でのんびり
広場の表情は季節ごとに変わります。暖かい時期になると、芝生は腰を下ろして読書をする人でいっぱいになり、音楽堂もいっそう活気づきます。
夏の大きなイベントの会場にもなります。シュトゥットガルト・ゾマーフェスト(Stuttgart Sommerfest)の屋台がここに並ぶほか、ジャズ・オープン・シュトゥットガルト(Jazz Open Stuttgart)ではこの広場でメインのコンサートが開かれてきました。有料イベントの開催中は芝生の一部が柵で囲まれます。静かにピクニックをしたいなら、事前に市のイベントカレンダーを確認しておきましょう。
待降節の時期には、近くの旧市街一帯にシュトゥットガルトのクリスマスマーケットが広がります。シュロスプラッツは、ケーニヒ通りからマーケットへ向かう入り口の役割を果たします。
シュトゥットガルト流、芝生の楽しみ方
ここでは芝生に座るのも、食べ物を持ち込むのもごく当たり前のことです。いくつかの習慣を押さえておけば、地元の人と同じように過ごせます。
- 柵の中には入らない: 芝生を養生するために、一部がロープで囲われていることがあります。ほかの場所が混み合っていても、その区画には入らないようにしましょう。
- ボトルは捨てずに: ドイツの飲料ボトルの多くには「プファンド(Pfand)」と呼ばれるデポジットがかかっています。どのスーパーでも返却できますし、空き瓶をゴミ箱の脇にきちんと立てておけば、回収する人が持っていきます。
- 自転車道を渡るときは注意: 広場の端には自転車や電動キックボードが行き交います。思った以上にスピードが出ているので気をつけてください。
- 現金も少し用意を: ケーニヒスバウのカフェではカードが広く使えますが、小さな売店やフェスティバルの屋台では現金のほうが喜ばれることがあります。
いちばん混み合うのは、お店が営業している土曜日とフェスティバルの期間中です。人の少ない宮殿を撮りたいなら、早朝に訪れるのがおすすめです。夕方の早い時間帯も狙い目で、買い物客がまばらになり、傾いた光が建物の正面を照らします。
中心部の観光とあわせて
シュロスプラッツは、半日の街歩きの起点にぴったりです。新宮殿の裏手からは上部宮殿庭園(Oberer Schlossgarten)が始まり、州立劇場や歌劇場前の池へと続いています。
広場の南側には、旧宮殿とシュティフト教会(Stiftskirche)に隣接するシラー広場(Schillerplatz)があり、そのすぐ先がマルクト広場(Marktplatz)です。美術館の最上階に上がれば、記念柱と宮殿を振り返る絶好の眺めが楽しめます。帰りはケーニヒ通りを戻り、ショッピングをしながら駅へ向かいましょう。
よくある質問
シュトゥットガルトのシュロスプラッツへはどう行けばよいですか?
シュタットバーンに乗り、広場の真下にあるシュロスプラッツ駅で降りるのがいちばん便利です。シュトゥットガルト中央駅から歩行者専用のケーニヒ通りを歩いても、10分ほどで着きます。
シュロスプラッツは夜も入れますか?
はい、入れます。公共の広場なので毎日24時間開放されていて、入場料もかかりません。
シュロスプラッツの所要時間はどのくらいですか?
広場を歩きながら新宮殿、記念柱、ケーニヒスバウを見て回るなら30〜60分が目安です。美術館や宮殿庭園に足を延ばしたり、フェスティバルを楽しんだりする場合は、さらに時間をとってください。
シュロスプラッツを訪れるのにおすすめの時期はいつですか?
夏は野外コンサートやシュトゥットガルト・ゾマーフェストが開かれます。待降節には、広場が近くのクリスマスマーケットへの入り口になります。落ち着いて写真を撮りたいなら、土曜日の買い物客で混み合う時間帯よりも早朝がおすすめです。
新宮殿の中には入れますか?
新宮殿には州の省庁が入っているため、ほとんどの人は外観を眺めて楽しみます。内部の展示やコレクションを見たい場合は、すぐ近くの旧宮殿にあるヴュルテンベルク州立博物館を訪れてみてください。
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