ライブデータで事実確認 · 2026年10月22日

穴場 ウェリントン

オタリ・ウィルトンズ・ブッシュ:ウェリントン旅行ガイド(4.8★)

このガイドの作り方

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オタリ・ウィルトンズ・ブッシュ(ウェリントン、ニュージーランド)
Photo: Akos Kokai / Wikimedia Commons (CC BY 2.0)

一国の植物だけを育てる植物園

世界中の植物を集めるのが一般的な植物園ですが、オタリ・ウィルトンズ・ブッシュ(Otari-Wilton’s Bush)はその逆を行きます。ニュージーランドの公立植物園のなかで、在来植物だけを扱っているのはここだけです。場所はウェリントン中心街を見下ろす閑静な住宅地、ウィルトン(Wilton)。森に覆われた急な谷あいに園が広がっています。

園内は大きく二つのエリアに分かれます。道路に近い側には、名札の付いた在来種の草本や高山植物、ヘーベ、フラックスなどが植えられています。まるで生きた植物図鑑のようです。その奥には、再生しつつある森と昔からの原生林がカイワラワラ川(Kaiwharawhara Stream)まで続いています。この植物園が生まれたのは、そもそもこの古い森が残っていたからです。

この森が残った理由

1800年代、ウェリントン周辺の低地の森はほとんどが農地にするため切り開かれました。そんななか、入植者のジョブ・ウィルトンは、森を守ろうと自分の土地の一部を柵で囲いました。囲われて残ったその森がのちに公有地となり、20世紀を通じて周囲に植物のコレクションが築かれていきました。

おかげで、首都のすぐそばでありながら、ヨーロッパ人の入植より古い木々が今も見られます。なかでも有名なのが、樹齢およそ800年といわれるリムの木です。主要な遊歩道から短い脇道に入るとたどり着けます。根元に立って真上を見上げてみてください。枝分かれしそうな高さを過ぎても、幹はなおまっすぐ伸び続けています。

遊歩道を歩く

遊歩道は案内表示が充実しており、どれも短いので組み合わせて歩けます。ひと通り巡るなら1~2時間、周辺の遊歩道網まで足を延ばすならさらに時間を見ておきましょう。主なコースは次のとおりです。

  • キャノピー・ウォークウェイ:谷の上に架けられた高架の歩道です。樹冠と同じ高さに立ち、上のほうの枝を間近に眺められます。
  • ネイチャー・トレイル:インフォメーションセンター近くの森を巡る、解説板付きの手軽な周回コースです。
  • リムの老木:大木まで下りていく道です。帰りの上りはきつめです。
  • カイワラワラ川:下のほうの遊歩道は、シダが茂る湿った谷の森を川沿いに進みます。
  • ノーザン・ウォークウェイ:市内を縦断するトレイルで、保護区の中も通っています。一日かけてじっくり歩きたい人に向いています。

起伏は覚悟しておきましょう。谷は急で、雨のあとは下の道がぬかるむこともあります。しかも帰りは必ず上り坂です。

鳥とシダ、そして実際に見られるもの

森はいくつもの層になっています。下層を木生シダが埋め、その上にリム、トータラ、コヘコヘがそびえます。樹冠の下は真昼でも緑がかった薄暗い光に包まれています。

もう一つの見どころが野鳥です。樹冠ではトゥイやケレル(在来のハト)がよく見られます。ピーワカワカ(オウギビタキ)は歩く人のそばをよく飛び回ります。人が通ったときに飛び出す虫を狙っているのです。ウェリントン一帯にすむカカもここに姿を見せます。ゆっくり歩き、耳を澄ませてみてください。たいていの鳥は、姿を見つけるよりずっと先に声が聞こえてきます。

オタリを静かに歩くために

ここは保全活動の現場でもある植物園なので、歩き方ひとつが大切です。次の点を心がけましょう。

  • 遊歩道から外れないこと。 在来種の若木や傷みやすい収集植物が道の際まで生えています。斜面を近道して下りると、植物に深刻な被害を与えてしまいます。
  • 鳥に餌を与えないこと。 特にカカは、人間の食べ物で体を壊しやすい鳥です。
  • 靴をきれいにすること。 ウェリントンの保護区はカウリ枯死病や雑草と闘っていて、そのどちらも泥に付いて運ばれます。訪れる前と後に土を払い落としてください。
  • 犬を連れて行く場合は、事前に市議会のウェブサイトで規則を確認しましょう。規則は保護区ごとに異なります。
  • 軽食と飲み物は持参すること。 園内にカフェはないので、食事は入口近くのピクニック用の芝生でどうぞ。

ウェリントンではよく知られた場所ですが、ケルバーン(Kelburn)の植物園やケーブルカーに比べると、訪れる人はずっと少なめです。平日なら、下のほうの遊歩道はほとんど貸し切りに感じられることもあります。グーグルでは24時間営業と表示されていますが、入園の可否や施設は季節によって変わることがあります。最新情報は市議会のオタリのページで確認できます。森の遊歩道は明るい時間に歩くのがおすすめです。

ウィルトン・ロードへのアクセス

正面入口とインフォメーションセンターは150 Wilton Roadにあります。中心街からは、ウェイズタウン(Wadestown)経由かカロリ・ロード(Karori Road)経由で坂を上れば、車ですぐです。入口に小さな駐車場がありますが、晴れた週末には満車になることもあります。

ウィルトン・ロード沿いにはメットリンク(Metlink)のバスが走っていて、入口の近くに停まります。最新の路線と時刻は、出発前にメットリンクの乗換案内で確認してください。歩いて行くなら、オタリと植物園、ティナコリ・ヒル(Tinakori Hill)を結ぶノーザン・ウォークウェイを利用できます。市内の緑地帯を巡る一日がかりの散策に組み込むのもよいでしょう。

ウェリントン植物園と合わせて訪れれば、外来種のコレクションと在来種のコレクションの違いを見比べられます。あるいはカロリにあるジーランディア(Zealandia)まで足を延ばすのも一案です。オタリで出会う鳥の多くが、そこで繁殖しています。

よくある質問

ウェリントン中心部からオタリ・ウィルトンズ・ブッシュへはどう行けばよいですか?

入口は150 Wilton Road, Wiltonにあり、中心街から車ですぐです。入口には小さな駐車場もあります。入口近くにはメットリンクのバスが停まります。現在の路線はメットリンクの乗換案内で確認してください。ノーザン・ウォークウェイを歩いて向かうこともできます。

所要時間はどのくらいですか?

キャノピー・ウォークウェイとネイチャー・トレイルを歩き、リムの老木まで下りるなら1~2時間を見ておきましょう。ノーザン・ウォークウェイまで足を延ばす場合は、さらに時間がかかります。

夜間も開いていますか?

グーグルでは現在24時間営業と表示されていますが、入園の可否や施設は時期によって変わることがあります。ウェリントン市議会のオタリのページで確認し、森の遊歩道は明るいうちに歩く計画を立ててください。

遊歩道は険しいですか?

入口付近の遊歩道は比較的なだらかです。一方、カイワラワラ川の谷へ下りる道は急で、雨のあとはぬかるむこともあります。滑りにくい靴を履き、帰りは上り坂になることを覚悟しておきましょう。

近くにほかの見どころはありますか?

ウェリントン植物園とティナコリ・ヒルへは、ノーザン・ウォークウェイでつながっています。カロリにある自然保護区ジーランディアも車ですぐで、野鳥観察と合わせて訪れるのにぴったりです。

ウェリントン旅行の準備

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