ホバートの街並みより古い庭園
この植物園は1818年に造られました。オーストラリアの植物園としては、シドニーに次いで2番目の古さです。14ヘクタールの園内は、クイーンズ・ドメイン(Queens Domain)の東側の斜面に広がり、ダーウェント川に向かってなだらかに下っています。ほとんどの芝生からは、川の向こうに東岸の景色が見渡せます。北側のすぐ近くにはタスマン橋も見えます。
庭園の長い歴史は、木々よりもむしろ壁に刻まれています。園内には、囚人の手で築かれたレンガの壁がいくつも残っています。なかでも有名なのが、1829年に造られたアーサー・ウォール(Arthur Wall)です。冷涼な気候でも果樹が実るよう、壁には暖炉が組み込まれていて、温まったレンガが果実の成熟を助ける仕組みでした。壁の根元に目をやると、昔の焚き口がいまも見つかります。
主な見どころを歩く
園内は碁盤の目ではなく、ゆるやかな周回路でつながっています。まずは正門近くのビジターセンターで地図をもらっておきましょう。初めての人は、たいてい1時間半から3時間ほどかけて回ります。予定に組み込みたい見どころは次のとおりです。
- 日本庭園:池や橋、カエデが配された庭園です。ホバートと焼津の姉妹都市交流にちなんで造られました。
- 温室:1930年代後半に建てられたガラス温室です。季節ごとに展示が入れ替わります。
- タスマニア・コミュニティ・フードガーデン:ABCの番組『ガーデニング・オーストラリア』で「ピーツ・パッチ」と呼ばれていた菜園です。
- スイレンの池と芝生:園内の低い側にある平らで開けた場所です。家族連れがのびのびとくつろいでいます。
- タスマニア固有の植物:シダのコレクションもあります。島の雨林まで足をのばせない人にはとくにおすすめです。
温室や特別展示棟のなかには、メンテナンスのため一時的に閉まるところもあります。お目当ての施設がある場合は、出かける前に公式サイトで確認しておきましょう。
市内からのアクセス
ホバートのウォーターフロントからは、歩いて約25〜30分です。よく使われるのは、戦没者記念碑(セノタフ)の脇を上り、クイーンズ・ドメインの遊歩道をたどるルートです。途中で総督公邸の前も通ります。気持ちのよい散歩道ですが、市街地側には上り坂がしばらく続きます。
車の場合は、ロウワー・ドメイン・ロード(Lower Domain Road)沿いの正門脇に駐車場があります。混み合う週末の午後は満車になりやすく、遅く着くと空きを探してぐるぐる回ることになります。近くの幹線道路にはメトロ・タスマニア(Metro Tasmania)のバスが走っています。ただし路線はよく変わるので、うろ覚えの停留所名に頼らず、メトロの乗換案内で確認してください。サラマンカ・プレイスからならタクシーや配車サービスで数分です。
訪れるタイミング
開園時間は、曜日を問わず毎日午前8時から午後5時までです。最終入園時刻は閉園時刻とは異なります。午後4時30分ごろには正門のほうへ戻り始めるようにしましょう。
平日は開園から閉園まで落ち着いているので、どの曜日を選んでも安心です。週末なら、午前8時〜10時がいちばん静かな時間帯です。土日の午前11時〜午後4時に着くのはできるだけ避けましょう。芝生は人で埋まり、カフェには長い列ができ、駐車場も見つけにくくなります。
季節によって、見られる景色は大きく変わります。9月から11月の春には日本庭園に花が咲き、花壇では球根植物が彩りを添えます。4月ごろの秋には、冷涼な気候の植物を集めたエリアで落葉樹が赤や金色に染まります。ホバートの冬は冷え込みますが、厳しい寒さになることはめったになく、植物園も一年中開いています。
ドメインでの庭園マナー
ホバートの人々にとって、この植物園はみんなで共有する裏庭のような場所です。その雰囲気を守るために、いくつかの習慣があります。
- 入園は昔から無料です。入口近くには募金箱が置かれていて、よく訪れる地元の人はいくらか入れていきます。
- ピクニックはごく普通の楽しみ方です。開けた芝生で楽しめますが、ごみは持ち帰りましょう。広い園内にはごみ箱が思ったほど多くありません。
- 花壇には入らないでください。名札にも触れないようにしましょう。ここは単なる公園ではなく、研究に使われている植物コレクションです。
- 犬は原則として園内に入れません。犬の散歩をする人は、壁の外に広がるクイーンズ・ドメインの林を利用しています。
- カフェとショップではカードが使えます。ホバートではどこでもタッチ決済が一般的です。
結婚式の一行や大人数のグループで写真撮影をする場合は、事前に植物園へ連絡してください。団体予約や撮影許可の申請は公式サイトから受け付けています。
ドメインのほかのスポットとあわせて
近くのスポットと組み合わせれば、気軽に半日を楽しめます。植物園の上の丘には戦没者記念碑があり、ダーウェント川を見下ろす雄大な眺めが広がります。総督公邸は植物園の隣にありますが、たいていは外の遊歩道から眺めることになります。
そのあとはウォーターフロントまで歩いて下り、午後はサラマンカ・プレイスやバッテリー・ポイントを散策しましょう。土曜日なら、午前8時に植物園からスタートするのがおすすめです。静かな園内をひと回りしてからでも、サラマンカ・マーケットが開いているうちに間に合います。
よくある質問
ロイヤル・タスマニア植物園がいちばん空いているのはいつですか?
平日なら、午前8時から午後5時まで一日中ゆったり過ごせます。週末に行くなら午前8時〜10時がおすすめです。午前11時〜午後4時はもっとも混む時間帯なので避けましょう。
開園時間を教えてください。
曜日を問わず、毎日午前8時から午後5時まで開いています。午後4時30分ごろには出口へ向かい始めるつもりで計画しておきましょう。
ホバートのウォーターフロントからはどう行けばよいですか?
徒歩なら、戦没者記念碑を通ってクイーンズ・ドメインの遊歩道をたどるルートで約25〜30分です。途中には上り坂もあります。タクシーや配車サービスならすぐですし、車でロウワー・ドメイン・ロードの駐車場まで行くこともできます。バスの路線は変わることがあるため、メトロ・タスマニアの乗換案内で最新の情報を確認してください。
見学にはどのくらい時間をみておけばよいですか?
1時間半〜3時間が目安です。それだけあれば、日本庭園、温室、タスマニア・コミュニティ・フードガーデン、囚人が築いたアーサー・ウォールをひと通り回れます。カフェでひと休みする時間もとれます。
駐車場はありますか?
はい、ロウワー・ドメイン・ロード沿いの正門脇に駐車場があります。週末の午後は満車になるため、土日は午前11時までに着くようにするか、平日に訪れるのがおすすめです。
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