訪れる理由
シーロムのスカイラインを眺めていると、名前を知る前にまず目に飛び込んでくるタワーがあります。巨大なピクセルの格子を切り開いたような、あるいは鏡張りのガラスの塊をひと口かじったような姿のビルです。これがキング・パワー・マハナコンです。この「えぐれ」は単なる建築上の奇抜さではありません。
らせん状に巡るガラス外装を象徴するデザインで、未完成のまま今も変化し続けている、生きた建物のように見せる狙いがあります。
高さ314メートル、78階建てのこのビルは、一時期タイで最も高い建物でした。現在も国内で最も高い展望台を擁しています。お目当ては眺望ですが、ホテル、商業施設、高級レジデンスがひとつにまとまった、きらめく破片のような建物そのものも見ものです。上に昇る前に、ぜひ通りからじっくり観察してみてください。
アクセス
タワーはバーンラック区シーロムのナラーティワート・ラーチャナカリン通り(Thanon Naradhiwas Rajanagarindra)沿いにあり、バンコクでも公共交通機関で特に行きやすい観光スポットのひとつです。BTSスカイトレインのシーロム線でチョンノンシー駅まで向かいましょう。駅からは高架のスカイウォークでビルに直結しているため、地上に降りる必要はほとんどありません。日中のバンコクの暑さや渋滞を思えば、本当にありがたい造りです。
サトーン(Sathorn)や川沿いのホテルからなら、タクシーですぐです。サトーン通りを10–15分ほど歩くのも気持ちがよいでしょう。チケット売り場とスカイウォーク行きエレベーターの入口はタワーの低層部にあり、館内に入れば案内表示ですぐに分かります。
見どころと楽しみ方
最大の見どころは、最上部の数フロアにわたるマハナコン・スカイウォーク(Mahanakhon SkyWalk)です。まずは高速エレベーターで屋内展望フロアへ上がります。床から天井まである大きな窓の向こうには、街を縫うように流れるチャオプラヤー川が広がります。晴れていれば、チャトゥチャック方面のさらに先まで続く市街地も一望できます。
そこから階段を上ると、最上部近くにある屋外のルーフトップデッキに出ます。ここには風を遮るガラスはなく、あるのは手すりだけです。一角には強化ガラスの床が設けられていて、足元から314メートル下をのろのろと進む車の列を真下に見下ろせます。
ここはまさに度胸試しの場所です。床にぺたりと伏せてガラス越しに自分の靴を撮る人もいれば、一歩も踏み出せない人もいます。屋上にはルーフトップバーもあり、移ろう光を眺めながらゆっくり一杯楽しめます。屋内フロアには小さなショップと写真コーナーがあり、景色をプリントした記念写真を持ち帰ることもできます。
ベストシーズン・時間帯
やはり一番人気は夕暮れどきです。かすんだ昼間の黄金色から、ネオンとヘッドライトが格子状に輝く夜景へとバンコクが姿を変えていく様子を、デッキから眺められます。茶色だった川も黒く染まり、橋の明かりを映し始めます。ただし、常連の予想どおり、混雑データを見ても終日にぎわう人気スポットであることは確かです。特に混むのは週末の5pmから7pmで、ちょうど誰もが夕日を見ようと考える時間帯と重なります。
ガラスの床を少しでも長く独り占めしたい、エレベーターの待ち時間を短くしたいという方は、平日を狙いましょう。開館直後や夜遅めの時間帯もおすすめです。8pmを過ぎると、手すり際の場所取りでにぎわうデッキも落ち着き、街の灯りを味わえる雰囲気たっぷりの時間に変わります。
地元流の楽しみ方
チケットは窓口に並ぶより、事前にオンラインで購入するのがおすすめです。早いうえに少し安くなることもあり、おおよその時間帯を選べるので週末5–7pmの混雑も避けられます。乾季であっても、屋外デッキでは風対策の服装を心がけてください。上はかなり風が強いです。チケット窓口からルーフトップバーまで、館内ではどこでも現金と同じようにカードやモバイル決済が使えるので、高額紙幣を持ち歩く心配はありません。
初めての人がやりがちなのは、写真を撮ってすぐ帰る場所だと思ってしまうことです。屋内フロア、屋外の屋上、バーを慌てずに巡るには、たっぷり60–90分を見込んでおきましょう。また、強風や雨などの天候によって屋外エリアに入れないこともあるため、出かける前にタワーの公式営業時間を確認しておくと安心です。
混雑をまったく気にせず夜景を楽しみたいなら、地元の人のようにルーフトップバーを観光の展望スポットではなく、夜に一杯飲みに行く場所として使うのも手です。展望台目当ての日帰り客が引けたころに訪れましょう。
よくある質問
キング・パワー・マハナコンへはどうやって行けばいいですか?
BTSシーロム線(Silom Line)でチョンノンシー(Chong Nonsi)駅まで行きましょう。駅からは高架のスカイウォークがタワーへ直結しているので、地上の交通を気にする必要はありません。
館内では何ができますか?
目玉となるのはマハナコン・スカイウォーク(Mahanakhon SkyWalk)です。74〜75階あたりにある屋内展望フロア、最上部近くにあるガラスの床部分を備えた屋外のルーフトップデッキ、そして景色を楽しみながら一杯できるルーフトップバーがあります。
一番空いている時間帯はいつですか?
平日の午後12時〜2時と午後5時〜8時は混み合いますが、週末の午後5時〜7時が最も混雑するピークタイムです。平日、または開館直後・閉館間際の時間を狙えば、ガラスの床や手すり周りでもう少し余裕を持てます。
どのくらいの時間滞在すればいいですか?
屋内展望フロア、屋外のルーフトップ、そしてバーでの一杯まで、慌てずゆっくり楽しむなら60〜90分ほど見ておくとよいでしょう。
夕日の時間帯に行く価値はありますか?
あります。夕方は昼間の霞んだ景色から、明かりの灯った夜の街並みへと変わっていく様子を見られる、一番人気の時間帯です。ただし同時に最も混み合う時間でもあり、特に週末はその傾向が強いので、事前予約をして手すり付近では他の人と一緒になることを覚悟しておきましょう。
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