金とネオンが彩る通り
サンパンタウォン区を背骨のように曲がりながら貫くのがヤワラート通りです。チャイナタウンのほかの路地や小道は、すべてこの通りから枝分かれしています。車の流れの上には中国語とタイ語の縦型看板が幾重にも連なり、なかには真下の店の間口より幅の広いものもあります。
通りの1階部分を占めているのは金行です。店内は赤く塗られ、ガラスケースには重さで売られる金の鎖が並び、店員は格子の奥に座っています。その合間には漢方薬店や乾物屋が軒を連ね、数階建てのショップハウスがそびえています。
ここはバンコクでも屈指の人気エリアで、通りが眠ることはありません。貸し切り状態はまず望めないので、人混みを見越して計画を立てましょう。
渋滞に巻き込まれずにヤワラートへ行く方法
できれば車は避けましょう。夜のヤワラート通りはのろのろ運転が続き、最後の数百メートルにそれまでの道のり以上の時間がかかることもあります。
- MRT: 2019年に開業したブルーラインのワット・マンコン駅を利用します。1番出口を出るとチャルンクルン通りで、ヤワラートまでは歩いてすぐです。
- 船: チャオプラヤー・エクスプレス・ボートでラーチャウォン船着場まで行き、ラーチャウォン通りを内陸へ歩きます。
- フアランポーンから: 旧フアランポーン駅とそのMRT駅はエリアの東端にあり、オデオン・サークルのチャイナタウン・ゲートにも近い場所です。
船で着いてMRTで帰れば、エリア全体を一方向に歩いて巡れます。
静かなひとときと朝市
このガイドでいちばん役立つ情報をお伝えします。ヤワラートが最も落ち着いているのは、平日・週末を問わず午前7時から8時の間です。歩道は空いていて、ネオンは消え、金行はまだシャッターを上げている最中です。
この時間帯は、チャルンクルン通りソイ16から入る屋根付きの路地、タラート・マイを歩くのにうってつけです。干し椎茸や腸詰め、香辛料、祖先を祀る祭壇に供える紙の供物などを扱う店が並びます。観光名所というより、地元の台所として機能している市場です。
朝の散策には2〜3時間を見ておきましょう。後述の寺院と組み合わせて、日中の暑さが厳しくなる前に切り上げるのがおすすめです。
夜のヤワラート通り
夕方になると、屋台が道端を埋め尽くします。歩道には折りたたみテーブルが並び、中華鍋が火を噴き始め、看板の明かりが通り全体をオレンジと赤に染め上げます。
人混みそのものがお目当てでない限り、週末の午後5時から午後11時の来訪はできるだけ避けましょう。一番混み合う時間帯で、歩道は一列でしか進めないほど狭くなり、人気の屋台には長い行列ができます。平日の夜なら、同じ料理をもっとゆったりと楽しめます。
ぜひ探してほしい料理はこちらです。
- クイジャップ: 胡椒の効いた豚骨スープに、くるりと巻いた米麺を入れた一品
- ホイトート: 鉄板で焼き上げる、カリッとした牡蠣やムール貝のオムレツ
- 焼き海鮮: 道端の炭火で焼くエビやイカ
- ツバメの巣のスープ: 乾燥したツバメの巣をショーケースに飾った店先で売られています
- カノムパン: 甘いカスタードやパンダンのディップを添えたトーストパン
バンコクの屋台は月曜日を休みにしていることが多いです。食べ歩きが目的なら、別の曜日を選びましょう。
屋台での食べ方
ほとんどの屋台は1〜2品に絞って調理しています。欲しいものを指さし、指で人数分を示したら、席を探しましょう。見知らぬ人とプラスチックのテーブルを囲むのはごく普通のことで、会話を求められることもありません。
支払いは現金で、細かいお札を用意しておきましょう。高額紙幣を出すと何かと手間取ります。タイのQRコードを掲げている店も多いのですが、現地の銀行アプリ向けになっていることがほとんどです。屋台ではチップは不要で、着席型のレストランでも小銭を置いていけば十分です。
長い行列ができているときは、番号札を配ったり列に沿って注文を取ったりしている店主を探し、声を張り上げずに順番を待ちましょう。毎年10月のベジタリアン・フェスティバルの期間中は、「齋(ジェー)」と書かれた黄色い旗が、肉を使わない料理を出す屋台の目印になります。
大通りの外へ
チャイナタウンは、ヤワラート通りから一歩外れてこそ真価を発揮します。見どころの多くは、歩いて数分の場所にあります。
- ワット・トライミット: チャイナタウン・ゲートの近くにあり、重さ5トンを超える純金の座像の仏様が祀られています。
- ワット・マンコン・カマラワート: チャルンクルン通りに建つ、この地区を代表する中国仏教寺院です。境内には線香の煙が立ちこめ、瓦屋根の棟には龍が連なっています。
- サンペーン・レーン(ソイ・ワニット1): ヤワラート通りと並行して延びる屋根付きの問屋街で、ビーズや布地、おもちゃの店がぎっしり詰まっています。シャッターが下りる前の日中に訪れましょう。
春節の時期にはエリア全体が赤い提灯で彩られ、ヤワラート通りはバンコクの祝祭の中心地になります。普段の週末以上の人出を覚悟しておきましょう。
よくある質問
ヤワラートが一番空いているのはいつですか?
平日・週末を問わず、午前7時から8時の間です。最も混み合うのは週末の午後5時から午後11時なので、ゆったり歩きたい方は早めの時間に訪れるか、平日の夜を選びましょう。
公共交通機関でバンコク・チャイナタウンへ行くにはどうすればよいですか?
MRTブルーラインでワット・マンコン駅へ向かいましょう。1番出口を出るとヤワラートに近いチャルンクルン通りです。チャオプラヤー・エクスプレス・ボートでラーチャウォン船着場まで行き、内陸へ歩く方法もあります。
ヤワラートは朝と夜、どちらがおすすめですか?
それぞれに魅力があり、どちらもおすすめです。朝は静かで、タラート・マイや寺院巡りに向いています。夜はヤワラート通り沿いに屋台が立ち並びます。
チャイナタウンにはどのくらいの時間をかければよいですか?
市場と寺院を巡る朝の散策、またはヤワラート通りでの夜の食べ歩きに、それぞれ2〜3時間を見ておきましょう。同じ日に両方楽しむのもおすすめです。
ヤワラート通りの周辺には何がありますか?
チャイナタウン・ゲートのそばには黄金仏で知られるワット・トライミットがあり、チャルンクルン通りにはワット・マンコン・カマラワートが建っています。問屋街のサンペーン・レーンや、東端のフアランポーン駅も近くです。
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