ソウルのR&Bボイスを、フリンジ劇場の小さな空間で
今回はごく親密な距離で聴ける公演です。韓国のR&Bシンガー、ジュヨン(Jooyoung)の音楽は、深夜の空気をまとい、マイクに口を寄せて歌うようなサウンドが持ち味です。柔らかなファルセットにスローなグルーヴ。歌詞の合間の息づかいまで聞き取れる環境でこそ真価を発揮する音づくりです。2026年12月4日、そのサウンドを「90s Kids」ヨーロッパツアーがホクストンのザ・コートヤード・シアターへ届けます。
ロンドンではウェンブリーやO2といったアリーナで、数多くのK-POP公演が繰り広げられてきました。今回はその正反対です。イースト・ロンドンのフリンジ劇場で、最後列からでもシンガーの表情が見て取れるほどの距離です。抑制の美学に根ざした音楽には、スタジアムよりはるかにふさわしい舞台です。
ピットフィールド・ストリートのザ・コートヤード・シアター
会場の住所は40 Pitfield Street, N1です。オールド・ストリートのラウンドアバウトから北へ延びる、閑静な住宅街の一角にあります。外観はコンサートホールというより、地元に根づいた街の劇場といった趣です。メインスペースはこぢんまりとしたブラックボックス型で、普段は演劇やコメディ、小規模なライブなどに使われています。
コンサート会場として見ると、次のような特徴があります。
- ステージまでの距離が近い。 どの座席や立ち位置からでも、ステージは遠くありません。
- 音がダイレクトに届く。 この広さなら、アリーナ並みの音量がなくても歌声がしっかり響きます。
- 観客は熱心なファンばかり。 キャパシティが小さいため、通りすがりの客ではなく、ほとんどが熱心なファンで埋まる濃密な空間になります。
金曜の夜、ホクストンへのアクセス
2026年12月4日は金曜日にあたります。会場周辺の通りは、ショーディッチ(Shoreditch)のバーへ繰り出す人々でにぎわいます。徒歩圏内の駅は2つです。
- オールド・ストリート駅(ノーザン線バンク支線、ナショナル・レール)。ラウンドアバウトの北東側へ出て、ピットフィールド・ストリートを北へ10分ほど歩きます。
- ホクストン駅(ロンドン・オーバーグラウンド)。キングスランド・ロード(Kingsland Road)から西へ、ホクストン・スクエア(Hoxton Square)周辺の通りを抜けて歩きます。所要時間はオールド・ストリート駅からとほぼ同じです。
改札はコンタクトレス決済のカードやスマートフォンのウォレットで通れ、同じカードでバスにも乗れます。帰りはシティ・ロード(City Road)とキングスランド・ロードを夜行バスが走っています。ロンドン中心部へ戻るファンの多くは、オールド・ストリート駅まで歩いて戻り、ノーザン線かバスに乗っています。
入場と会場内のいつもの流れ
ロンドンの小規模な会場では、スマートフォンに表示したチケットがそのまま入場券になります。入口でスタッフがスキャンし、手荷物検査も一般的に行われています。バルコニー席のないこの規模の会場では、一度立った場所からほぼ動けません。そのため、ファンは開場よりかなり前から集まるのが通例です。
知っておくと役立つ習慣をいくつか紹介します。
- バーは実質キャッシュレス。 ホクストン一帯ではカードやコンタクトレス決済が基本で、バーでのチップも不要です。
- 一緒に歌うのは当たり前。 ヨーロッパの韓国R&Bファンは、サビを音で覚えて口ずさんでいます。歌わなくても誰も気にしません。
- スマホは掲げたら下ろす。 ファンはサビを撮影したら画面をしまうのが一般的です。これほど狭い劇場では、掲げたスマホが後ろの人の視界を遮ってしまいます。
- グッズ販売にも行列。 韓国R&Bのツアー公演では、開演前も終演後もグッズ売り場に別の列ができることがよくあります。
会場周辺での食事とお酒
会場のすぐそばには、ロンドン屈指のグルメ通りがあります。数分東のキングスランド・ロードにはベトナム料理店がずらりと並び、地元では「フォー・マイル(Pho Mile)」と呼ばれています。開演前に気軽に一杯のフォーをすするのにぴったりです。
ホクストン・スクエアからオールド・ストリートへ続く通りにはパブやバーが多く、金曜の夜は混み合います。ライブの前に静かに過ごしたいなら、キングスランド・ロードのミュージアム・オブ・ザ・ホーム(Museum of the Home)へ足を運んでみてください。1700年代初頭に建てられた救貧院の建物が連なり、展示室が閉まった後でも、前庭沿いを散歩するだけで心地よいひとときになります。
ツアーにおけるロンドン公演の位置づけ
ロンドンは、ジュヨンがヨーロッパ各地を巡る「90s Kids」ヨーロッパツアーの公演地のひとつです。コートヤード・シアター公演のチケット販売、開場時間、年齢制限については、ツアーのプロモーターと会場が管轄しています。本ガイドでは時間や料金の情報が提供されていないため、記載していません。
ロンドン公演ならではの魅力は、何よりこの舞台設定にあります。ジュヨンの音楽は、深夜2時にヘッドホンで聴くための音楽です。ホクストンのフリンジ劇場は、ライブでその感覚に最も近づける場所といえるでしょう。
よくある質問
ジュヨンのロンドン公演の日程と会場は?
JOOYOUNG「90s Kids」ヨーロッパツアーのロンドン公演は2026年12月4日(金)、会場はザ・コートヤード・シアター(40 Pitfield Street, Hoxton, London N1)です。
ザ・コートヤード・シアターの最寄り駅は?
オールド・ストリート駅(ノーザン線バンク支線、ナショナル・レール)から、ピットフィールド・ストリートを北へ徒歩約10分です。ロンドン・オーバーグラウンドのホクストン駅からも、キングスランド・ロード側から同じくらいの時間で歩けます。
会場の規模はどのくらいですか?
小さなフリンジ劇場で、メインスペースはこぢんまりとしたブラックボックス型です。会場内のどこにいてもステージが近く、ロンドンでK-POP公演が行われるアリーナとは比べものにならないほど親密な空間です。
終演後はどうやって帰るのが一般的ですか?
ほとんどのファンはオールド・ストリート駅まで歩いて戻り、ノーザン線かバスを利用しています。シティ・ロードとキングスランド・ロードには夜行バスも走っており、どのバスもコンタクトレス決済のカードで乗車できます。
開演前に会場近くで食事できる場所は?
数分東のキングスランド・ロードには「フォー・マイル」と呼ばれるベトナム料理店の並ぶ通りがあります。ホクストン・スクエアやオールド・ストリート方面の通りにもパブやバーが多く、金曜の夜はにぎわいます。
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