ブライトンの「緑の肺」
プレストン・パークは、ほとんどが一面の芝生です。広さは約63エーカーあり、ブライトンの都市公園では最大です。公園はA23号線のロンドン・ロード(London Road)に沿って細長く延びています。長い辺の片側には車が絶えず行き交っていますが、敷地の中にはサッカー場やテニスコート、遊具広場がゆったりと点在しています。
北の端には、フリント(火打石)の塀に囲まれたプレストン・マナーが建っています。1738年に建て直され、1905年に増築された、淡い色合いのジョージ王朝様式の邸宅です。ここにはスタンフォード家が1932年まで暮らしていました。その年に屋敷と敷地は町へ遺贈されています。すぐ隣には、13世紀に起源をもつフリント造りの小さな教会、セント・ピーターズ教会(St Peter’s Church)があります。
プレストン・マナーの館内
館内は美術館のような展示ではありません。エドワード朝の一家が実際に暮らしている家として再現されています。上の階では、スタンフォード家が使っていた当時のしつらえのまま部屋を見て回れます。暗い色の羽目板張りの応接間があり、寝室は今しがた誰かが出ていったばかりのように整えられています。壁には一家の肖像画が並んでいます。
多くの人の記憶に残るのは、階下の使用人エリアのほうです。屋敷を陰で支えた仕事の場を、次のような場所で見ることができます。
- 厨房と洗い場
- 貯蔵室と執事の持ち場
- 使用人が人目につかずに動くための通路
この屋敷はブライトン屈指の「幽霊が出る家」としても知られています。ゴーストツアーでもその評判が存分に生かされています。外に出ると、塀に囲まれた庭の一角に小さなペット墓地があります。一家が飼っていた犬や猫を葬った場所で、不思議と心を打たれる一角です。
公園を歩く
ぐるりと一周しても1時間かかりません。それだけで、ブライトンの公園らしい光景をひと通り目にできます。カフェの近くには、1920年代に建てられた円形の建物「ロタンダ」があり、整然とした花壇を見渡しています。そばにはバラ園もあります。さらに先へ進むとボウリング・グリーンが広がっています。
「プレストン・ツインズ」の残る1本もぜひ探してみてください。この2本のイングリッシュ・エルムは、長いあいだ同種では世界最古級とされてきました。しかしオランダニレ病にかかり、2019年に1本が伐採されています。
公園の西の端にあるのが、プレストン・パーク・ベロドローム(Preston Park Velodrome)です。1877年に造られた、現存するイギリス最古の自転車競技場です。平坦なコンクリートのトラックでは、今も地元のサイクリングクラブが走っています。
ザ・ルーカリーへ渡る
プレストン・ロードの反対側にもぜひ足を延ばしてください。公園の本体と向かい合っているのがザ・ルーカリーです。1930年代に開園した段々状のロックガーデンで、公営のものとしては国内有数の規模を誇ります。石と水、生い茂る植物に覆われた斜面を、小道がジグザグに上っていきます。向かいの平らな芝生とはまるで別世界です。
道を渡るときは、車の切れ目を狙わずに信号を使いましょう。プレストン・ロードは市内へ入る幹線道路で、車がかなりのスピードで走っています。
車を使わずに行く方法
いちばん手軽なのは電車です。プレストン・パーク駅はロンドン方面の路線にあり、ブライトン駅から北へひと駅です。ホームから公園までは歩いて数分です。ブライトン駅からロンドン・ロード、プレストン・ロードと北へ歩いても30分ほどで、道はずっと平坦です。
中心部からプレストン・ロードを通る市バスも多く、公園のすぐ脇に停まります。周辺の路上駐車は場所が少なく、規制もあるので、たいていは公共交通機関のほうが楽です。
マナーの公開日に合わせて計画する
公園はいつでも入れますが、屋敷のほうは事情が違います。プレストン・マナーは毎日開いているわけではありません。公開は特定の日と、ガイドツアーやテーマ別ツアーのときに限られます。出かける前に、ブライトン&ホーブ博物館の公式サイトで最新の公開日とチケット情報を確認してください。入館料も同じサイトに載っています。
次の点を押さえておくと、より快適に楽しめます。
- ゴーストツアーは事前に予約を。 夜のイベントは少人数制で、ハロウィン前後は特に人気です。
- イベントの予定をチェック。 プレストン・パークではコンサートや移動遊園地、サーカスが開かれます。毎年8月にはブライトン・プライドのメインとなる有料イベントがあり、公園の広い範囲が柵で囲われます。その週末は立ち入れる場所が変わるので注意してください。
- 晴れた週末は早めに。 平らな芝生はピクニックや団体での球技でいっぱいになり、遊具広場も昼ごろには混み合います。午前中に着けば、たいてい小道も静かで、カフェもゆったり利用できます。
- 教会もあわせて訪問を。 セント・ピーターズ教会はマナーのすぐ隣です。開いていれば、中世の壁画を数分だけでも見ておく価値があります。
所要時間の目安は、マナーに約1時間、公園とザ・ルーカリーに約1時間です。ピクニックをするなら、もう少し余裕を見ておきましょう。
よくある質問
ブライトン駅からプレストン・パークへはどう行けばいいですか?
電車で北へひと駅のプレストン・パーク駅まで行けば、公園へは歩いて数分です。ロンドン・ロードからプレストン・ロードへと歩いても30分ほどで着きます。プレストン・ロードを走るバスも公園の脇に停まります。
プレストン・マナーは毎日開いていますか?
いいえ。公園は24時間開いていますが、マナーの公開は特定の日とガイドツアーのときに限られます。最新の公開日とチケットは、ブライトン&ホーブ博物館の公式サイトで確認してください。
どのくらいの時間を見ておけばいいですか?
マナーの館内に約1時間、公園とプレストン・ロードの向かいにあるロックガーデン「ザ・ルーカリー」の散策にもう1時間ほどです。半日あれば、ゆっくりペースでもすべて回れます。
近くにはほかに何がありますか?
ロックガーデンのザ・ルーカリーは、プレストン・ロードを挟んだすぐ向かいです。マナーの隣にはセント・ピーターズ教会があります。公園の西の端には、現存するイギリス最古の自転車競技場、プレストン・パーク・ベロドロームがあります。
公園でイベントは開かれますか?
はい。プレストン・パークではコンサートや移動遊園地、サーカスが開かれます。毎年8月にはブライトン・プライドのメインとなる有料イベントも行われます。大きなイベントの際は、公園の一部が柵で囲われます。
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