一本のもも肉、一枚の皿、そしてひとつの選択
この店を訪れる目的は、ただひとつの料理です。骨付鳥とは、骨付きの鶏もも肉を丸ごと焼き上げ、塩と黒胡椒、にんにくでしっかりと味付けしたものです。1950年代に一鶴が丸亀で提供を始めて以来、香川県を代表する名物として親しまれてきました。
その味を県都・高松で楽しめるのが高松店です。市内の飲食店のなかでも指折りのレビュー数を集める人気店なので、混雑は覚悟しておきましょう。
テーブルに運ばれてくるもも肉は、味の染みた脂をまとってつやつやと輝いています。添えられる生のキャベツは、ただの付け合わせのサラダではありません。皿にたまったにんにく風味の油にくぐらせて食べるもので、これこそが一番おいしいと考える常連客も少なくありません。
おやか、ひなか:鶏の選び方
席に着くと、まず店員さんにどちらの鶏にするかを尋ねられます。選べるのは次の2種類です。
- おやどり(親鳥): 成熟した雌鶏です。身が締まって歯ごたえがあり、味わいも濃厚です。しっかり噛む必要がありますが、それこそが醍醐味です。
- ひなどり(雛鳥): 若い鶏です。やわらかくジューシーで、骨からするりと身が外れます。子ども連れの方や初めての方には、こちらが無難です。
二人で訪れたなら、それぞれ1本ずつ注文して半分ずつ交換するとよいでしょう。両方頼むのはよくあることですし、どちらがおいしいかという論争にも決着がつきます。
脂を受け止めてくれる一品も添えて、食事を締めくくりましょう。
- とりめし: 鶏肉と一緒に炊き込んだご飯で、骨付鳥の定番の相棒です
- おにぎり: あくまで鶏を主役にしたい方向けのシンプルな一品です
- 冷えたビールやハイボール: 骨付鳥は濃いめの味付けで、もともとお酒と合わせることを前提に生まれた料理です
鍛冶屋町への行き方
住所は鍛冶屋町4-11です。高松のアーケード商店街や、仕事帰りの人々が集う繁華街・瓦町エリアの周辺に広がる、碁盤の目状の街並みの一角にあります。
電車で向かう場合の最寄り駅は琴電の各線です。瓦町駅と片原町駅のどちらからも歩いてすぐです。
JR高松駅やサンポートのフェリーターミナルからは、南へ徒歩でおよそ15〜20分を見ておきましょう。琴電琴平線で高松築港駅から瓦町駅まで乗る方法もあります。
栗林公園を一日散策したあとの夕食にぴったりです。直島や豊島などアートの島々から戻った夜にも向いています。フェリーが着く港から歩いて行ける距離だからです。
行列を避けるタイミング
この店は平日と週末で営業時間が大きく異なるので、出かける前に曜日を確認しておきましょう。
- 月曜日、水曜日〜金曜日: 夜のみの営業で、午後5時〜午後11時
- 火曜日: 定休日
- 土曜日・日曜日: 午前11時〜午後11時の通し営業
混雑するのは週末です。土日の午後1時〜午後10時はもっとも混み合う時間帯で、待ち時間が発生しがちなので、この時間の到着は避けましょう。
週末は午前11時の開店に合わせて訪れ、骨付鳥をランチにするのが賢い過ごし方です。平日は午後5時まで開かないため、ランチ利用はできません。開店と同時に入店すれば、たいていは仕事帰りの混雑より先に席に着けます。
火曜日の夜にこの店を予定に組み込むのはやめましょう。定休日です。
香川流の食べ方
ちょっとした作法を知っておくと、食事がスムーズに進みます。
順番待ちの記帳。 日本の人気店では、行列に並ぶ代わりに入口の名簿に記入する方式をとっていることがよくあります。名前と人数を書くか店員さんに伝えて、呼ばれるまで待ちましょう。呼ばれたときにその場を離れていると飛ばされてしまうことが多いので、声の届く範囲にいるようにしてください。
手で食べる。 キッチンばさみやナイフを使えば、もも肉を食べやすい大きさに切り分けられます。そのあとは骨を手で持って食べる人がほとんどです。日本の飲食店ではおしぼりが出てくるのが一般的で、ここでは必ず出番があります。
油を無駄にしない。 味の染みた脂はキャベツにつけるためのもので、とりめしに少しかける人もいます。手をつけずに残すと、初めて来たことがすぐにわかってしまいます。
お会計。 日本ではテーブルではなく出口近くのレジで支払いを済ませ、チップは不要です。使える支払い方法は店舗によって異なるので、カードが使えない場合に備えて現金も持っておきましょう。
にんにくにご注意。 味付けのにおいはしばらく残ります。このあとに打ち合わせや混み合うフェリーが控えている方は、そのつもりで計画しましょう。
足を延ばす価値はある?
讃岐うどんと並んで香川の食を象徴する料理を味わいたいなら、行く価値は十分にあります。この地では、昼の定番がうどん、夜の定番が骨付鳥です。そして、骨付鳥ともっとも深く結びついた名前が一鶴なのです。
価格帯は中程度です。最新の料金はテーブルのメニューで確認できます。所要時間はおよそ1時間で、これに時間帯に応じた待ち時間が加わります。
静かな隠れ家のような店ではありませんし、そう見せようともしていません。朝から晩までひとつの料理を出し続ける、信頼できる有名店です。土曜日の午前11時に親鳥のもも肉とビールを楽しむのも、高松では立派なランチといえるでしょう。
よくある質問
骨付鳥 一鶴 高松店がもっとも空いている時間帯はいつですか?
空いている時間帯についての計測データはありません。もっとも混み合うのは土曜日・日曜日の午後1時〜午後10時なので、できればこの時間は避けましょう。週末は午前11時の開店に合わせて、平日は午後5時の開店直後に訪れるのがおすすめです。
ランチ営業はありますか?
ランチ営業があるのは週末のみで、営業時間は午前11時〜午後11時です。月曜日と水曜日〜金曜日は夜のみの営業で、午後5時〜午後11時です。火曜日は定休日です。
おやどりとひなどり、どちらを注文すべきですか?
おやどり(親鳥)は歯ごたえがあり、味わいが濃厚です。ひなどり(雛鳥)はやわらかくジューシーです。初めての方は、それぞれ1本ずつ頼んでシェアすることが多いようです。味の染みた油を受け止めるとりめし(鶏の炊き込みご飯)も一緒に注文しましょう。
JR高松駅からはどう行けばよいですか?
店は鍛冶屋町4-11にあり、JR高松駅から南へ徒歩でおよそ15〜20分です。琴電琴平線で瓦町駅まで行く方法もあり、駅から店までは歩いてすぐです。
周辺にはほかに何がありますか?
高松のアーケード商店街や繁華街の瓦町エリアがすぐ近くです。栗林公園や、直島・豊島行きのフェリーが発着するサンポートのフェリーターミナルにも、ここから簡単にアクセスできます。
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