ショーディッチに掲げられたシェフの思い
まずは店名に注目してください。スペイン語のレガドは「遺産」「受け継がれるもの」という意味です。ロンドンのスペイン料理の楽しみ方を20年かけて形づくってきたシェフにとって、これはかなり個人的な思いのこもった名前といえます。
ニエベス・バラガン・モアチョ(Nieves Barragán Mohacho)はビルバオ育ちです。「バラフィナ(Barrafina)」の厨房を率いていた時代に同店はミシュランの星を獲得し、その後リージェント・ストリートの近くに開いた「サボール(Sabor)」でも星を得ました。そんな彼女が東へ移り、ショーディッチに構えたのが「レガド」です。ロンドンのグルメメディアもこぞってその動向を追っています。
ヘドン・ストリートからイーストエンドへ
「サボール」があるのは、メイフェアの短い歩行者専用路地、ヘドン・ストリート(Heddon Street)です。一方のショーディッチは、まったく違う顔を持つロンドンです。鉄道高架下のアーチ、倉庫を改装した建物、壁一面のストリートアートが並び、カーテン・ロード(Curtain Road)やグレート・イースタン・ストリート(Great Eastern Street)沿いには深夜まで営業するバーが軒を連ねます。
この移転そのものが、ひとつの物語になっています。ウエストエンドの店で知られたシェフが、若い客層と夜更かしの文化が根づく街で腕を振るうようになったのです。
店内をどうつくり上げたのかは、私たちが推測で語るべきものではなく、シェフ本人が伝えるべきことです。出かける前に、「レガド」の公式サイトやSNSをのぞいてみてください。店内の雰囲気や最新のメニュー、席のシステムについては、人づての情報よりもはるかに正確にわかります。
バラガンの料理の持ち味
彼女の評価はすでに広く知られています。「バラフィナ」と「サボール」で評判を呼んだのは、次のような点です。
- スペインの郷土料理、とりわけ北部の味に強くこだわった料理
- 一人ひと皿のメインではなく、みんなで取り分けて楽しむ小皿料理
- 素材そのものの力を生かした料理
- 料理人の仕事ぶりを眺めることも楽しみのひとつになる店づくり
「レガド」のメニューは、開店したばかりで今後変わる可能性が高いため、あえてここでは紹介していません。予約した日に、オンラインで最新のメニューを確認してください。取り分けスタイルなので、注文の仕方もそれに合わせることになります。2人なら、まず3〜4品を頼めば、あとから追加する余裕が残ります。
新店の予約を取るには
これほど有名なシェフが手がけるロンドンの新店は、すぐに予約が埋まります。席を確保するための一般的な方法は次のとおりです。
- 公式の窓口から予約しましょう。 レストランの公式サイトか、そこからリンクされている予約サイトを使ってください。転売サイトは避けましょう。
- 予約の受付開始日をチェックしましょう。 ロンドンの多くのレストランでは、数週間先の予約を決まった時刻に受け付け始めます。たいていはニュースレターやインスタグラムで告知されます。
- キャンセル待ちに登録しましょう。 特に前日や当日にはキャンセルが出ることがあります。
- 予約なしで入れるか尋ねてみましょう。 飛び込みの客のために席を空けておく店もあります。当てにする前に、「レガド」がそうしているかどうか確認してください。
- 時間帯には柔軟に対応しましょう。 金曜のゴールデンタイムより、平日の早い時間や遅い時間のほうが予約は取りやすくなります。
新しいレストランでは、開店後しばらくのあいだ営業時間や予約のルールが変わることがよくあります。記事を最初に読んだ時点ではなく、出かける直前に公式サイトで両方を確認してください。
支払い・チップ・テーブルマナー
ロンドンのレストランでは、ほぼすべての支払いがカードかタッチ決済で済みます。スマートフォンの決済アプリもほとんどの店で使えます。現金を受け付けない店も増えているので、カードを用意しておくほうが安心です。
ロンドンのレストランの多くは、任意のサービス料を会計に上乗せしています。チップを置く前に、伝票を確認してください。すでにサービス料が含まれていれば、気持ちとして渡したい場合を除き、それ以上払う必要はありません。
取り分けスタイルの料理には、簡単なマナーがあります。自分の分だけでなく、テーブル全体の分として注文しましょう。料理はコースの順ではなく、できあがったものから運ばれてくるのが普通なので、出すペースはスタッフに任せてください。アレルギーがある場合は、予約時と着席時の両方で伝えましょう。取り分けを前提とした厨房では、早めに知らせておくことが大切です。
ショーディッチへのアクセス
ショーディッチは交通の便がよい地区です。ただし最寄り駅は「レガド」の正確な住所によって変わるので、予約の際に確認してください。主な選択肢は次のとおりです。
- ショーディッチ・ハイストリート駅(Shoreditch High Street)(ロンドン・オーバーグラウンド)は、地区の中心部に向かうならこの駅です。
- オールド・ストリート駅(Old Street)(ノーザン線バンク支線)は、シリコン・ラウンドアバウト周辺の地区西側に便利です。
- リバプール・ストリート駅(Liverpool Street)(セントラル線、サークル線、ハマースミス&シティ線、メトロポリタン線、エリザベス線)からは、北へ10〜15分歩けばショーディッチのほとんどのエリアに着きます。
ショーディッチ・ハイストリートとオールド・ストリートには夜行バスも走っています。オーバーグラウンドもエリザベス線もあるので、遅めのディナーのあとでもロンドン中心部へ楽に戻れます。
食事を軸に夜のプランを組み立てる
ショーディッチは、食事の前後に歩いて楽しむのがいちばんです。近くにある定番のスポットをご紹介します。
- ボックスパーク・ショーディッチ(Boxpark Shoreditch):ショーディッチ・ハイストリート駅の隣にある、輸送用コンテナを使った飲食とショッピングの複合施設です。
- ブリック・レーン(Brick Lane):東へ少し歩いた先にあり、カレー店や古着店、トルーマン・ブルワリーが集まっています。
- オールド・スピタルフィールズ・マーケット(Old Spitalfields Market):南のリバプール・ストリート方面にある、ヴィクトリア朝時代の屋根に覆われたマーケットです。
- コロンビア・ロード・フラワーマーケット(Columbia Road Flower Market):週末に滞在するならぜひ。開催は日曜の朝だけです。
- レッドチャーチ・ストリート(Redchurch Street):個人経営のショップやギャラリーが並ぶ通りです。
食前の一杯なら、カーテン・ロードやリヴィントン・ストリート(Rivington Street)の周辺にバーがたくさんあります。食事そのものには2〜3時間を見ておきましょう。シェフが主役のレストランで小皿料理を分け合うディナーは、ゆっくり時間をかけて味わうものです。当日の空席を期待するより、先にレストランを予約し、散策をその前後に組み込むほうが確実です。
よくある質問
「レガド」のシェフは誰ですか?
ビルバオ出身のシェフ、ニエベス・バラガン・モアチョです。「バラフィナ」でミシュランの星を獲得したあと、メイフェアに「サボール」を開き、こちらも星を得ています。「レガド」は、彼女がショーディッチで手がける新たな店です。
「レガド」は事前予約が必要ですか?
はい、予約は必須と考えてください。ロンドンでいま最も話題の新店のひとつです。レストランの公式サイトか、そこからリンクされている予約サイトで予約しましょう。取れなかった場合はキャンセル待ちに登録し、予約なしで入れる席が確保されているかどうかも確認してみてください。
「レガド」の最寄り駅はどこですか?
ショーディッチ・ハイストリート駅(ロンドン・オーバーグラウンド)とオールド・ストリート駅(ノーザン線)がどちらもショーディッチの最寄り駅です。南のリバプール・ストリート駅からも歩いてすぐです。いちばん近い駅を選べるよう、予約時に正確な住所を確認してください。
「レガド」の営業時間は?
出かける前に、レストランの公式サイトか予約ページで確認してください。新店の営業時間は開店後しばらく変わることが多いため、ここでは掲載していません。
ショーディッチの「レガド」周辺には、ほかにどんな見どころがありますか?
ブリック・レーン、ボックスパーク・ショーディッチ、オールド・スピタルフィールズ・マーケット、レッドチャーチ・ストリートは、どれも歩いて行ける距離にあります。コロンビア・ロード・フラワーマーケットは日曜の朝に開かれます。
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