2本の路地と低い扉
ターフ・タバーンは、どの大通りからも見えません。セント・ヘレンズ・パッセージ(St Helen’s Passage)かバス・プレイス(Bath Place)のどちらかを歩いて向かうことになります。どちらも両側を壁に挟まれた細い路地で、肩幅ほどしかない場所もあります。
セント・ヘレンズ・パッセージの入口はニュー・カレッジ・レーン(New College Lane)にあります。ちょうど「ため息橋」の名で親しまれる石造りの歩道橋、ハートフォード橋(Hertford Bridge)の真下あたりです。一方、バス・プレイスの入口はホリウェル・ストリート(Holywell Street)にあります。行きと帰りで別々の路地を通ってみるのがおすすめです。
扉をくぐるときは頭上にご注意ください。店内はどの部屋も小さく、天井は低く、梁はそれよりさらに低い位置を走っています。建物自体はパブの営業許可よりも古いものです。ターフが酒を出し始めたのは1831年ですが、壁にはそれ以上の年月が感じられ、薄暗い店内がよく似合っています。
中世の市壁のふもとに広がるビアガーデン
多くの人のお目当ては、このガーデンです。屋外の中庭は、今も残るオックスフォードの中世の市壁にぴったりと寄り添っています。テーブルの上にそびえる淡い色の石壁は、現代のパブには到底つくれない境界線です。
暖かい日の午後には中庭がすぐにいっぱいになり、バーの窓口の前には三重の人垣ができます。涼しい季節なら席を見つけやすく、夜遅くまで石壁が光を受けて明るく見えます。中庭は囲まれているとはいえ屋外なので、羽織るものを一枚持っていきましょう。
ヤード・オブ・エール、「吸わなかった」逸話、そしてモース警部
ターフにはさまざまな逸話が集まっていて、店もそれを喜んで語ってくれます。いちばん有名なのは、のちにオーストラリア首相となるボブ・ホークの話です。1950年代にローズ奨学生としてオックスフォードにいた彼は、ヤード・オブ・エール(2パイント半)を約11秒で飲み干したといわれます。パブの言い伝えではその舞台がここだとされ、誰かが細長いグラスを手にするたびにこの話が持ち出されます。
もうひとつの逸話の主は、同じくローズ奨学生だったビル・クリントンです。有名な「吸い込まなかった」という一件は、地元の言い伝えではターフの中庭での出来事とされています。
どちらの話も、一杯飲みながら真偽を確かめられるものではありません。それでも、訪れる人がこの路地へ足を運ぶ理由のひとつになっています。コリン・デクスターの『モース警部』シリーズのファンにとっては、作中のオックスフォードに登場するパブとしてもおなじみです。
ビールと料理
まず味わいたいのはビールです。ターフはリアルエールで知られています。カウンターで手押しポンプから注がれる樽熟成のビールで、セラーのひんやりした温度で出され、炭酸は控えめです。ポンプに付いた銘柄の札は入れ替わるので、注文する前にカウンターを眺めてみましょう。知らない銘柄があれば、味見を頼むこともできます。
料理は昔ながらのイギリスのパブ料理で、ビールと一緒に楽しみたい定番の皿がそろっています。価格は中程度で、オックスフォード中心部のパブとほぼ同じくらいです。その日のメニューと価格はカウンターに掲示されています。
- 飲むなら:その日のカスクエールを1パイントかハーフで。エールが苦手ならサイダーを。
- 食べるなら:定番のパブ料理を。ガーデンに空きがあれば屋外でどうぞ。
- 避けたいのは:週末の午後の大人数での食事です。スペースに余裕がありません。
ターフのカウンターでの注文方法
イギリスのほかのパブと同じように、カウンターまで行って注文と支払いを済ませ、飲み物を自分で席まで運びます。席で待っていても注文は取りに来てもらえません。料理の注文方法や、テーブル番号が必要かどうかは、カウンターのスタッフに確認しましょう。
- 支払い:イギリスのパブではタッチ決済のカードが一般的です。カード端末が使えない場合に備えて、別の支払い手段も用意しておきましょう。
- チップ:カウンターで買う飲み物にチップは不要です。「あなたも一杯どうぞ」と声をかける人もいますが、あくまで任意です。
- ラウンド:グループでは、全員分の飲み物を順番に買うのが普通です。自分の番を忘れないよう気をつけましょう。
- 席:ガーデンの相席テーブルでは、ひと声かければ空いているスツールに座ってもかまいません。
- 路地:道が狭く近くには住民もいるので、夜遅くに帰るときは声を落としましょう。
狙い目の時間帯
ここでは、訪れる時間で快適さが大きく変わります。ターフはオックスフォードでも特に人気のパブですが、部屋数は多くありません。平日は午前11時〜午後2時と、午後10時〜午後11時が落ち着いています。週末はすいている時間が短く、午前11時〜正午と、午後10時〜午後11時です。
土曜日と日曜日の午後1時〜午後9時はなるべく避けましょう。いちばん混み合う時間帯で、ガーデンは満席になり、カウンターの行列が中庭まで延びます。現在は毎日午前11時に開店し、午後11時に閉店します。祝日には営業時間が変わることがあるので、出かける前に確認してください。
平日なら、ランチ客が来る前の昼前にエールを一杯飲むのがいちばんです。週末なら、日帰り客が電車で帰ったあとの午後10時以降に、締めの一杯を楽しむのがおすすめです。
徒歩5分圏内の見どころ
旧市街を散策する途中のひと休みにも、ちょうどよいパブです。セント・ヘレンズ・パッセージを抜けると、そこはため息橋の真下です。そこから少し歩けば、次のような名所があります。
- ボドリアン図書館とラドクリフ・カメラ:南西へ2〜3分ほどです。
- シェルドニアン・シアター:ブロード・ストリートの突き当たりにあります。
- ニュー・カレッジ:ニュー・カレッジ・レーンをさらに進んだ先にあり、敷地内にも市壁が残っています。
- ホリウェル・ミュージック・ルーム:ホリウェル・ストリート沿い、バス・プレイスの入口の近くです。
オックスフォード駅までは西へ徒歩で約20〜25分です。タクシーや市内バスを使えばもっと早く着きます。パブの近くには駐車場がほとんどないため、中心部へ車で乗り入れるのはやめましょう。市の郊外にあるパーク・アンド・ライドの駐車場から、バスで中心部まで行けます。
よくある質問
オックスフォードのターフ・タバーンへはどう行けばよいですか?
2本ある路地のどちらかを歩いて向かいます。セント・ヘレンズ・パッセージの入口は、ため息橋(ハートフォード橋)のすぐそば、ニュー・カレッジ・レーンにあります。バス・プレイスの入口はホリウェル・ストリートにあります。住所は4 Bath Place, OX1 3SUです。店の前まで車で乗り付けることはできません。
ターフ・タバーンがいちばんすいているのはいつですか?
平日は午前11時〜午後2時と、午後10時〜午後11時がもっとも落ち着いています。週末にすいているのは午前11時〜午後12時と、午後10時〜午後11時です。いちばん混み合う週末の午後1時〜午後9時は避けましょう。
ターフ・タバーンの営業時間を教えてください。
現在は毎日午前11時〜午後11時の営業です。祝日には営業時間が変わることがあるので、そのために足を運ぶ場合は事前に確認してください。
屋外席はありますか?
あります。ビアガーデンの中庭は、今も残るオックスフォードの中世の市壁に面しています。暖かい週末の午後にはすぐに満席になります。
ターフ・タバーンの周辺には何がありますか?
セント・ヘレンズ・パッセージを抜けた先にため息橋があります。ボドリアン図書館、ラドクリフ・カメラ、シェルドニアン・シアター、ニュー・カレッジ、ホリウェル・ミュージック・ルームも、いずれも徒歩数分の距離です。
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